チコちゃんに叱られる!

チコちゃんに叱られる!NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」で、硬貨になぜ発行年が書かれているか?という話をしていました。硬貨は発行した年によって、金や銀の含有率が変わる事があったので、その名残だと説明されていました。確かに、明治時代の50銭銀貨は銀の含有率が80%でしたが、大正・昭和時代の小型50銭銀貨は、サイズもかなり小さくなって銀の含有率も72%に下がっています。戦後に発行された50銭には銀が全く含まれていません。まだ、日本の銀貨の場合はデザインが変わるのでわかりやすいですが、アメリカのケネディ大統領が描かれたハーフダラー硬貨は1964年から現在に至るまで同じデザインなのに、1964年は90%の銀貨、1965年から1970年は40%の銀貨、1971年以降は銀が含まれない白銅貨なので、発行年を見ないと銀がどれだけ含まれているかわかりません。貨幣の価値が、金属の価値によって保証されていた時代に、硬貨に発行年を刻むのは必要だったのでしょう。

一方で、紙幣は耐用年数が短く、数年で回収されて裁断される事になるので、発行年を書く必要がないと説明されていました。ただ、昔の紙幣には時々ですが、発行年を記載しているものがあります。今日の画像は明治時代後期から大正にかけて発行された10円札の裏面です。左の方に大正2年としっかり書かれています。このように大正時代には紙幣に発行年を書いていたようです。他にも昭和初期の政府発行の50銭札や、海外の紙幣の一部に、発行年を書いている品が見られます。また、わたしたちが日常で使っている紙幣にも、発行年こそ書かれていませんが、通し番号があるので、その番号と通し番号のインクの色から発行された時期を調べる事ができるそうです。何気なく使ってるお金に書かれた数字にも、意味があるのですね。ちなみに、この通し番号がゾロ目の紙幣は人気があるので、額面より高くなる事があります。もし見かけたら当店にお持ちください^^

このチコちゃんに叱られる!の中で、硬貨の説明をしていた方が、明治8年の銀貨を持っていると言ってたのを、チコちゃんは金貨の方が良いってスルーしていました。しかし、明治8年の1円銀貨は極めて希少で数十万円で買取できるお宝です。下手な金貨よりもよっぽど貴重なのに・・・。


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