今日は成人の日ですね。新成人の皆様おめでとうございます。今は法律上は18歳で成人として認められるので、新成人と言われてもピンとこないかもしれませんね。18歳の時点ですでに選挙で投票する事もできるし、古物の買取でも、18歳未満の未成年の方からは保護者の方の承諾がなければ買取できませんが、18歳からは保護者の承諾なしに買取できるようになります。20歳にならなくてはできないのは、飲酒やたばこくらいですが、今の若者は酒もたばこも興味ない人が多いので、20歳という区切りにあまり意味はなくなりつつあります。それでも成人式からはたちの集いなどに名を変えて各自治体でお祝いが催されます。浜松のほとんどの地域では12日の日曜日にはたちの集いが開催されたそうで、あちこちで振り袖姿の新成人の姿を見かける事ができました。本当におめでとうございます。
今はそうした成人式などで着る振り袖や紋付袴もほとんどはレンタルではないかと思います。しかし、今の成人の親世代だと成人式のために仕立てた方も多いのではないでしょうか?そして、その着物が今でもタンスに眠っている事も多いと思います。そうした着物を高く買取しますとうたう買取業者が多いのでお気を付けください。
今、着物の需要はほとんどありません。着物を着る機会がほとんどないですし、その数少ない機会もレンタルなどですます人がほとんどです。そもそも、着物は着る人に合わせて仕立てるので、日常的に着物を着る人ならなおさら中古で着物は買いません。そのため何十万円で仕立てた着物でも売るときはその1000分の一にもならないのが当たり前なのです。当店でも着物の買取はできますが、中古の市場価格がそんな調子なので、高く買取しますだなんて嘘は恥ずかしくて口にできません。
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