秋の叙勲受章者が発表されましたね。この勲章は、国家や公共のために功労のあった方に贈られます。静岡県内でも、73人の方が受章されることになりました。受賞者の方々におかれましては、叙勲の栄に浴され、誠におめでとうございます。
さて、この春と秋に贈られる勲章には大きく、旭日章と瑞宝章の二種類があります。瑞宝章は、公務などに長年従事して功績を積まれた方に授与されるので、学校の校長先生とか、警察署とかの署長さんなどの公務員の方に贈られる事が多いですね。旭日章は政界や財界で活躍された方に授与されるので、政治家や企業の社長さんとかが多いです。それ以外にも、今回、ジャズピアニストの山下洋輔さんや漫画家のちばてつやさんが受賞されたように様々な分野で活躍された方にも贈られています。
デザインは、旭日章はその名の通り太陽で、瑞宝章の方は三種の神器の一つである八咫鏡をイメージしたものになっています。ちなみに、今回の写真は瑞宝双光章です。また、戦前には軍人さんに与えられた金鵄勲章という勲章もあり、剣や矛を交差したデザインになっています。
旭日章、瑞宝章それぞれに大綬章、重光章、中綬章、小綬章、双光章、単光章の6段階があり、功績の大きさや最終的な役職によって決まります。例えば、高校の校長先生だと瑞宝小綬章、小中学校の校長先生だと瑞宝双光章が贈られるようです。以前は勲何等と数字でも表わされていたのでわかりやすかったのですが、平成15年に現在の呼び方に変わってしまいました。順位をつけるのは最近の流行りではないようです。また、戦前は勲七等、勲八等の勲章もありました。軍功を称えて与えられた金鵄勲章は功何級という表わされています。
このような勲章は、贈られた本人にとっては大切な品ですから、手放すなんて考えもしないかと思いますが、亡くなったお祖父さんの品で、処分に困るという方もいらっしゃいます。そういった方は、ぜひ当店にお持ちください。喜んでお買取させていただきます。ただ、勲章もピンからキリまでありまして、等級が高い(数字が小さい)ほど高価になりますので、高い物ですと十万、百万といいお値段がつきますが、七等、八等の勲章の場合は、買取金額が数百円になってしまいますので、あらかじめご了承ください。また、今回説明した旭日章、瑞宝章、金鵄勲章の他にも、従軍記章や褒章なども買取しておりますので、お気軽にご相談ください。