お宝本舗

今日は航空自衛隊浜松基地でエアフェスタ浜松2022が開催されています。基地の周辺は渋滞して大変ですが、基地まで行かずとも、浜松市内では大空を飛び回るブルーインパルスの雄姿を見る事ができるので、ちょいと離れたスーパーの屋上とかから眺めるのも乙なものです。

お隣の湖西市新居町ではあらいじゃんという新居町産業まつりも行われています。新居中学校近くの仲町公園ではヨーヨー釣りや型抜きなどの出店が、新居の関所ではパトカーや消防車の展示などが行われているそうで、子供にとってはエアフェスタより面白いかもしれませんね。うちの子も緊急車両が大好きなのであらいじゃんに行ってくるようです。

また今月は週末などに各地で秋祭りが開催されたり、ハロウィンイベントが行われたりと、ここ数年のコロナ禍でできなかったお祭りが開催されるようになったのは、少しづつ日常が戻ってきたようで嬉しい限りです。まだコロナの感染者は増えたり減ったりしていますが、ようやくコロナ後の世界が見えてきた気がしますね。


さて、話変わって金相場のお話を少し。今月の初めに少し上がった金相場でしたが、アメリカの経済状況が良好で予定通りに利上げが進む様子なので、金相場は再び先月並に落ちてきてしまいました。ただ、それでも国内の金相場が下がらないのは円安のおかげです。1ドル150円は32年ぶりだそうです。2011年には1ドル75円にまで円高が進んだので、円はその時の半分の価値しかないという事になります。ちなみに2011年頃もドル建ての金相場は1600ドルくらいで今と同じくらいの水準でしたが、国内の金の価格は1ｇあたり4000円くらいでちょうど今の半分くらいでした。円安の影響は非常に大きいですね。

金を売る事を考えると、円安は非常にありがたいのですが、物価を考えると円安になりすぎるのはあまり良い事ではありません。金が高くなるように、ガソリンやら小麦やら、海外から輸入する品は軒並み高くなるからです。輸入品なんて買わないから関係ないと思う人もいるかもしれませんが、エネルギーや食糧の大部分を輸入に頼る日本では、円安の影響を受けずにいられるものはほとんどありません。国産の製品や食品も、工場の電気代や原料代が高くなり、農機具の燃料代や肥料代も高くなる。畜産も飼料代が高くなるし、漁業も漁船の燃料代が高くなります。それは巡り巡って小売価格に反映される事になるので、これから先もっと様々な品が値上がりしていく事が考えられます。そのため、円安が進みすぎると為替介入して円安にブレーキをかけるわけです。今回も1ドル152円近くから146円まで急騰させました。ただ、根本的な原因が解決されていないので、休みが明けたら再び円安は進む事になるでしょう。

だからといって、アメリカのように金利を上げれば良いという問題でもありません。イギリスや韓国など金利を上げている国の通貨もドルに対してどんどん安くなってきているので、単純な日米の金利差だけによる円安ではなく、全面的なドル高と捉えるべきでしょう。もちろん金利差も原因の一つではありますが、多少金利を上げたところで円安が止まる事はないと思います。それなら、円安を利用して、輸出を増やしたり、外国人観光客を増やす方が、国内の産業の活性化につなげる方が好ましいです。また、このままドル高が進むのであれば日本政府が持っている膨大なドル資産を売って得た利益を一般会計に繰り入れる事もできるはずです。円高に対処する方法は限られていますが、円安は利用する方法があるので、日本政府がこの円安を上手く利用してくれる事に期待です。

おそらく、ロシアとウクライナの戦争が終わるまで、今のドル高の流れは続くと思います。今は1ドル147円ですが、また150円を越えていくでしょうし、そうして円安が過熱すれば為替介入で一時的に戻すのを繰り返す事でしょう。金を売りたい人は、為替介入した直後は少し国内の金の価格は落ちるので、少し待って円安が進んでから売るのが良いかもしれません。ただ、突然戦争が終わる事もあり得ないわけではないですし、逆に新しい戦争が起きる可能性もあるので注意が必要です。中国では習近平国家主席がさらに権力を強め、台湾に対して強固な姿勢を示しているので、いつ何があっても不思議ではありません。もし、台湾有事となれば、日本も巻き込まれるのは必至ですし、そうなれば更に円安が進み、金相場はもっと高くなるかもしれません。ロシアと中国の動向に注目していきましょう