8000円

Yahoo!ニュースなどで、金の小売価格が初の8千円突破などと報道されているので、ロシアのウクライナ侵攻の影響で金相場が非常に高くなっている事はご存知の方も多いと思います。しかし、同時に多くの方が誤解されてい事もあるので、少しお話させていただきます。

8千円を越えたのは、あくまでも金の小売価格です。純金の塊であるインゴットをお客様が田中金属などで購入する時の金額が1gあたり8千円を越えただけであって、お客様が金を1gあたり8千円で売れるわけではないのでご注意ください。もちろん、小売価格が高くなっているという事は、お客様が金製品を売る時の金額も高くなっている事には間違いはありません。

また、純金のインゴットの価格の話であって、一般的な金製品が1gあたり8千円というわけではありません。金は柔らかい金属なので、通常は他の金属を混ぜて硬さを高めて製品を作ります。たとえば18金というのは、18/24の純度の金という意味なので、25%は別の金属が混ざっています。そのため、純金の価格よりも安くなります。また、純金の製品であっても、インゴットや金貨ではない場合は精錬する事になるので、インゴットの価格よりわずかながら安くなるのでご了承ください。

あと、相場はいつまでも高くなり続けるわけではない事を忘れないでください。日本は幸いな事に少し円安になったために過去最高値を更新してはいますが、国際的にみるとそうではありません。過去には金1オンスあたり2000ドルを越えた事があるのですが、今は1930ドルあたりで伸びあぐねています。おそらく、世界中の投資家たちはウクライナ侵攻によって金相場が上がっても2000ドルを越えないと考えているのでしょう。金相場がある程度上がると必ず売られて下がるを繰り返しています。これだけの惨事でも2000ドルの壁を越えられないでいるのですから、今後も上がり続けるのは期待できそうにありません。

いろいろと小うるさい話をさせていただきましたが、国内の金価格が極めて高いのは紛れもない事実です。この先、ロシアが貯め込んだ金を手放さざるを得ないところまで追い込まれたら、金相場は一気に下がる事になるので、そうなる前に使っていない金製品などを現金化されてはいかがでしょうか?ぜひ当店にご相談ください。


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