金は売り時か?

金相場の国内価格が過去最高値を更新しました。新型コロナウイルスに対する危機感が高まった2020年8月7日に1gあたり7769円まで上がり、その後は緩やかに下がり気味でしたが、ロシアのウクライナ侵攻で再び上昇し、今年の2月22日には1gあたり7791円、今日は1gあたり7825円と最高値を更新しました。

これだけ高くなると、どこまで高くなるか気になるところです。ロシアが現金を得るために金を売るのではないかと懸念していましたが、逆に金を買い増す動きを見せています。ロシアの通貨であるルーブルが下がりすぎてしまったので、外貨準備として蓄えた金を手放せない状況になってしまったのではないかと思います。こうなってくると、戦争が一段落するまで上がり続けそうな気配になってきました。

ただ、注意して欲しいのが、上がり続けていると言っても、毎日上がっていくわけではないという事と、更に何倍にも高くなるというわけではないという事です。例えば、今日は昨日より上がりましたが、昨日は一昨日より少し下がっています。刻一刻と金相場は変動し、上がったり下がったりを繰り返します。今は上がる方が多いので全体で見ると上がってきていますが、一日一日を細かく見ていくと、上がる日もあれば下がる日もあるのです。

また、金相場は確かに20年前に比べると7倍にも跳ね上がっています。しかし、リーマンショックで金相場が上がった10年前から比べるとせいぜい1.5倍。コロナで上がった1年半前から比べたら数十円しか上がっていません。リーマンショックとコロナ禍で金相場は既にべらぼうに高い水準にあります。ここから更に何倍にも跳ね上がるとは考えにくいです。日本が戦争に巻き込まれるか何かで極端な円安にでもならない限り、上がっても数%程度で何倍どころか何割も上がる事はないのではないかと思います。

もちろん、相場の事なので確かな事は言えません。わたしも今まで予想を何度も外してきました。わたしの予想だと今頃金相場は1gあたり2000円程度のはずでしたが、世界中で新型コロナが蔓延したり、ロシアが戦争を起こしたりするなんて完全に想定外でした。また想定外の出来事、例えば日本政府がロシアの侵攻を支持するなどの世界中の信頼を無くすほどの失策をするとかが起きるかもしれませんが、そのような異常事態でも起きなければ、金相場は今以上に高くなるのは難しいし、何事もなければ下がるのが普通なのです。更に高くなるのを待つより、十分すぎるくらい高い今が金の売り時だと思います。ぜひ当店にご相談ください。


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