古銭の価格

やはり金の価格が一段下がりましたね。何度も繰り返しお伝えしてきているように、今後も金の価格が上がる見込みは薄く、下がる可能性しか見えていません。下がったと言っても、まだ10年前の3倍程度の水準を維持しているのですから、 ぜひお早めに当店にご相談ください。

さて、金相場の話ばかりをしていてもつまらないので、今日は古銭の相場のお話をさせていただきますね。

40年くらい前の古銭の買取価格リストが出てきたので、今の買取価格と比べてみました。全部がというわけではないですが、ほとんどが10分の1くらいに下がってしまっています。例えば東京オリンピックを記念して発行された1000円銀貨は、当時は10000円以上で買取できていたのが今は1000円にちょっとおまけが付く程度。他の記念硬貨も軒並み額面以上で買取できていたのが、今では額面以上で買取できる記念硬貨は一握りしかありません。これは当店の買取金額が安いのではなく、時代の違いなのです。

最大の原因はコレクター人口の低下です。かつてはコインと切手の収集は趣味の王道と呼ばれて、誰もかれもが切手かコイン、あるいはその両方を集めている時代がありました。しかし、趣味が多様化した現代において、コインや切手を集める人は少数派になってしまっています。今は集めるモノもいろいろありますからね。若い世代はコインや切手より、今流行りの新しいモノを集めたがるものです。そしてそうした新しいモノも、人気が集まりコレクター人口が増えれば相場も高騰します。

近年話題になったものでは例えばチョコエッグなどの食玩、ムシキングなどのカードゲームなどがありました。これらはもともと100円程度の品物でしたが、手に入りにくい品には万単位の値段が付いていたので驚かされたものです。そして、ブームが過ぎ去った今では見向きする人はほとんどいません。
さらに今だと、テレビCMでもよく見かけるかと思いますがスマホの普及に伴うように「パズドラ」などのゲームが流行してきていて、形あるモノですらないゲームのデータの収集に力を入れる人が増えています。このブームもいつかは廃れるのでしょうが、このようにブームがおこってコレクターが集中すると、そのジャンルの品物の価格が高騰するわけです。今から40年ほど前は、まさにコイン、切手などの収集ブームの真っただ中でした。

また、そのコインや切手を集めるブームがあった頃に積極的に集めていた世代は、今では70代、80代になってきています。コレクションを子や孫に譲ろうとしても、前述したように若い世代はコインなどよりゲームに夢中なので、コレクションを売ったお金で、孫たちにゲームの一つでも買ってやろうという方も多くいらっしゃいます。こうした方々のコレクションが市場に流れてきているので、供給過剰となってさらに値崩れしてきているのです。

もともと現存する量が希少な品は、今でも相応の価値を残しています。しかし、ちょっと古い程度の品物、それこそ前述したような東京オリンピックの1000円銀貨や聖徳太子の1万円札などは、今でもコレクションを続けている人はすでに持っているし、新しいコレクターも増えない上に、引退した人が手放した品物が市場にあふれているとあっては、値下がりするのはやむなしといったところでしょう。

しかしながら、コインの収集はムシキングやパズドラのような一過性のブームではなく、歴史のある趣味の一つです。おそらく、ホンの10年前に始まったムシキングが今となっては集める人がいなくなったように、パズドラも10年後にはしている人はいなくなる事でしょう。しかし、コインを集める人は、300年前の江戸時代にもいたように、50年後にも、100年後にもいます。40年前の異常に高騰した時期の価格での買取は不可能になりましたが、いつでも買取はできますので、ぜひ当店にお持ちください。


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