アベノミクスと円相場

政権交代以来、円安がどんどん進み1ドルが103円まで円安になりましたが、そこから一転して円高となり一時は95円台にまで戻ってしまいました。この急激な円の高騰で、気の早い人はアベノミクスは失敗したと言っているようですが、本当でしょうか?

そもそも、円安はアベノミクスだけの影響ではありません。もちろん、日銀の金融緩和の影響は大きいですが、同時にアメリカの景気が回復の兆しを見せドル高になってきた影響もありました。アメリカの雇用情勢が大幅に改善された事が確認されれば去年から行われている金融緩和政策QE3は終了します。市場がQE3の終了を予想してドル高に動くのは当然の事でした。アベノミクスにQE3の終了という二つの期待感から、市場が実勢より大きく動き過ぎていたのだと思います。

今、1ドル97円台の半ばですが、一時は75円までになっていた頃の事を思えばかなり安くなっています。今まで過剰に反応していた円相場が妥当な値に落ち着いたと考えるべきでしょう。急激に円安が進めば、大企業は大喜びですが、原料を輸入しなければならない製造業の下請けなどはコストが上がり苦しくなります。食糧、エネルギーなど多くの物を輸入に頼る日本では物価の上昇も招きます。輸出が伸び、大企業が潤い、わたしたち庶民の収入に反映されてくるまでにはどうしても時間差があるので、円安が一気に進み過ぎるより、段階的に少しずつ安くなっていく方が都合が良いと考えられます。

株価もそうですが、過剰に反応していた値が、実勢を反映した値に一度落ち着いてから、また伸びていくと予想しています。5月のアメリカの雇用統計も6/7に発表されて判断材料ができたので、乱高下している円相場、株価も来週には落ち着くかもしれませんね。円相場も株価も、様々な判断材料を元に変動しているので、円安になったらアベノミクスは成功で、円高になったら失敗だと簡単に決めつけてしまうのは早計というわけです。

さて、そうは言っても金相場は円相場の影響を大きく受けるので、この急な円高はあまり歓迎したくないですね^^;
また1ドル100円より安くなるのはいつになるか予想するのは難しいですが、わたしは年内は95円から100円の間で推移すると思いますし、来年になれば国際的な金相場はさらに一段階下がると思うので、円安が進むのを待ってから売るのも得策とは思えません。やはり、一日でも早く手放す方がお得だと思いますので、ぜひお早めに当店にご相談ください。


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