大荒れの金相場

資産の現金化などによって、一時は1500ドルを切るまで下がった金相場が、再び1600ドル越えまで上がってきました。アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が、新型コロナウイルスの大流行に伴う金融市場の混乱を抑えるため、利下げして量的緩和をはじめたからです。リーマンショック後の金の高騰も、リーマンショックからアメリカ経済を立て直すためにFRBが利下げして量的緩和を行ったからでした。そのためアメリカの金融大手ゴールドマン・サックスは、リーマンショック後のような金の高騰が起こると予想しています。また、アメリカ政府も240兆円規模の経済政策を行うそうなので、ドルの価値が下がり、相対的に金の価値が押し上げられる可能性は高そうです。

ただ、国際的な金の相場が上がっても、円高になれば国内の金の相場は大きく上がりません。仮にゴールドマンサックスが予想している1800ドルまで金の相場が上がっても、1ドル100円まで円高が進めば、今とほぼ同じ。もし民主党政権時代のように1ドル80円にまで高騰すれば今より国内の金の相場は2割程安くなります。アメリカの大胆な経済政策に匹敵するような政策を日本が打ち出さなければ、ドル安円高になると思われるので、国内の金の相場が今より大幅に上がるのは、あまり期待できないのではないでしょうか?むしろ、コロナショックによる不況が長引けば、また現金化を迫られる投資家、企業、あるいは国家が出てきて、今月のようにガクッと金相場が突然下がる事もあり得ます。金相場が持ち直したから、また上がるだろうと考えるのは危険です。特にコロナショックはリーマンショックとは違い、コロナの流行が収まれば景気回復に希望が持てます。おそらく、コロナが終息すれば安全資産である金を売って、これから上がるであろう株を買う動きが活発になるはずです。不要不急の外出を控える各自治体からの呼びかけもありますが、金を売るなら今だと思います。もし、使っていない貴金属がありましたら、お早めに当店にご相談ください。


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