唇歯輔車

あまり政治や外交に関する話を仕事のブログに載せるのは好ましくないとは思うのですが、最近の韓国の対応が我慢ならないので愚痴らせてください。本来であれば、日本と韓国とは唇歯輔車であるべきだったのです。「唇歯輔車」とは『春秋左氏伝』という古い中国の歴史書にある言葉で、唇と歯のように、双方がお互いに助け合っているものは、どちらか一方でもなくなれば、もう一方も成り立たなくなる。そんな親密な関係を表現する言葉です。

中国や北朝鮮などの共産党の独裁国家に対して、日米韓でスクラムを組んで立ち向かう必要があります。個人としての中国人、朝鮮人の方々には何の恨みもありませんが、国家としての中国や北朝鮮は、人権意識が低く、価値観を共有できないため、安易に我々の常識で推し量る事ができません。日本も韓国も、お互いに価値観を共有できる民主主義国家同士であり、共産党の独裁国家に隣接する国である以上、力を合わせるのは当然の事でした。もし韓国が北朝鮮に飲み込まれてしまったら、次に狙われるのは間違いなく日本です。唇(韓国)亡ぶれば歯(日本)寒しというわけです。

日本の政治家たちは、それを十分にわかっているからこそ、弱腰外交と非難されるくらい異常なまでに韓国に協力的に接してきました。その最たるものは河野談話でしょう。今もなお尾を引く従軍慰安婦問題ですが、今までの調査で軍による強制があったのはインドネシアの白馬事件だけだとわかっています。もちろん、朝鮮半島で本人の意に反して慰安婦にされた被害者がいたのは間違いないでしょうが、親や業者に騙されて売られただけで、軍による強制は一切ありませんでした。しかし、韓国政府の要望に配慮して、あたかも朝鮮半島でも軍による強制があったかのように語られたのが河野談話です。この他にも日韓関係を良くしようと、日本政府が泥を被ったり、日本国民に不利益なりかねない事を許したりしてきました。いつまでも韓国は認めませんが、日本政府は韓国との良好な未来のために、多くのモノを捧げてきたのです。

にもかかわらず、最終的かつ不可逆的に解決した従軍慰安婦問題を蒸し返し、さらにはやはり解決済みの徴用工問題まで蒸し返してきた。過去を直視せず、歴史を都合の良いように書き換え、法や条約より国民感情を優先する。共産党の独裁国家たちとはまた違う意味で価値観を共有できそうにありません。韓国は本当に近代国家なのでしょうか?そんな中で起きたのが、去年の年末におきたレーダー照射問題です。日本の哨戒機に火器管制レーダーを照射したという事は、日本国民に銃を向けたも同じです。どれだけ日本が譲歩しても、韓国にとって日本は敵なのだと思い知らされました。

韓国は、火器管制レーダーではなく遭難船舶救助のための探索レーダーだとか言い訳していますが、言い訳が二転三転していてとても信用できません。そもそも、本当に遭難船を救助していたのかすら怪しい。救助活動するのなら、むしろ協力を求めるべきでしょうに、追い払いたいかのように火器管制レーダーで威嚇してくるだなんて、日本に知られたくないような背信行為、つまり北朝鮮への石油などの資源の密輸行っていたのではないかと疑えてなりません。自国民を虐げるだけに飽き足らず、罪のない日本人を拉致したり、ミサイルを撃ってきたりする北朝鮮を、隠れてコソコソと助けようとして、それがバレそうになると逆切れして日本を非難したのだとしたら呆れてものも言えません。

日本と韓国とは唇歯の関係、多少の無理難題を吹っ掛けられても、友好的な態度を保つのが日本の未来のためだと思ってきました。今でも、それは間違いではないと思います。ただ、韓国政府がまともな判断をしてくれればの話です。あまり期待できないかもしれませんが、韓国政府の良識に期待します。


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