仮想通貨 その2

先月、仮想通貨について少しお話しました。その時に仮想通貨は中国政府の動向に大きく左右されるとお話ししましたが、実際に中国政府が動き、仮想通貨ビットコインのデジタル取引所の閉鎖を命じたそうです。これに伴い、ビットコインの相場は急落。やはり中国政府の影響は大きいようです。もちろん、下がったと言っても、8月の初めには30万円くらいだったのが、今日9/9で47万円なので、まだ先月より高いと言えるかもしれません。しかし、いったん9/2に56万円まで上がってからの急落ですし、どこまで下がるかも予想できません。前回もお話ししたように、仮想通貨を支えていたのは資金を海外に逃がそうとしている中国の富裕層なので、中国で仮想通貨が禁止されてしまったら、仮想通貨は終わってしまうかもしれませんね。

仮想通貨 その2

物の価値というものは、欲しいという人が多ければ多いほど高くなるものです。例えばかつて日本では切手収集のブームがあり、誰もかれもが切手を集めている時代がありました。そんな時代は、記念切手は値上がりするのが当然と思われていましたし、実際に一枚5円や8円の「月に雁」や「見返り美人」といった人気切手が一枚一万円以上で取引されていたものです。また、コインの蒐集も人気があり、多くの人が記念硬貨を求めたものです。特に東京オリンピックを記念して発行された1000円銀貨は一時期二万円以上にもなったようです。画像にあるように、これらの記念切手や、記念硬貨はブームが去った今では最盛期の1/10程度の金額になってしまいました。経年で失われる品物もあるので、当時よりも品物の数が減っているはずですが、それ以上に欲しいという人が減ってしまって、価値が下がってしまったというわけです。

今は金の相場が高いですが、それも欲しいと思う人がいればこそです。もちろん、金は生産量が限られている品ですし、装飾品や工業用の需要がある品物なので、ある程度の価値は補償されているようなものです。ただ、そのある程度の価値以上に相場が上がるのは、景気が不安定なために資産の一部を金にしようと思う投資家が増えたからです。もし、景気が安定してきたら、投資家たちはまた株などの方にお金を移すので、金を欲しいと思う人は減り、金の価値は元のある程度の価値に戻ってしまう事でしょう。

仮想通貨も、ほとんど価値が0の状態から、欲しいと思う人を呼び込み増やして、その価値を増してきました。仮想通貨は供給量に限りがあるので、欲しいと思う人が増え続ける限り価値は上がり続けるのは当たり前です。しかし、欲しいと思う人が増え続けるという前提が間違っています。切手やコインのブームが過ぎ去ってしまったように、また景気が安定すれば金から投資家たちが離れていくように、仮想通貨も何かの拍子に欲しいと思う人が減っていくかもしれません。金ならばまだ装飾品などの需要がある品物なので、価値が下がっても0になってしまう事はありませんが、仮想通貨はどうなるのでしょう?今、ビットコインの取引量は日本が一番多いそうです。多くの日本人が泣くような事にならなければ良いのですが・・・。


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