8月の金相場

先日発表されたアメリカの雇用統計の数字が良かったので、さっそく少し金の相場が下がってきました。おそらく来月辺りにまたアメリカの金利引き上げがあるでしょうから、今月はじわじわと金の相場は下がっていくと思います。金の相場が高いうちに、使わない貴金属は売ってしまい、夏のレジャーの軍資金にされてはいかがですか?ぜひ当店にご相談ください。


今まで何度もお話してきましたが、毎月第一金曜日はアメリカの雇用統計が発表されます。いろんなデータが公表されるのですが、その中で最も重要なのは「非農業部門雇用者数」になります。アメリカは日本に比べると雇用が流動的なので、企業が好調だと雇用が増えるし、不調だと目に見えて減ります。そのため、この非農業部門雇用者数が大きければ、アメリカの企業は好調で元気が良いと判断されるわけです。この7月は18万人増の予想を上回る20.9万人増という結果でした。予想を上回り、20万という節目を越えたのは大きいですね。アメリカの調子は良さそうです。

アメリカの景気の動向を見ながらFRBは金利を引き上げていく方針なので、この調子なら予定通りに利上げが行われると予想されます。今、金相場が異様に高いのは、リーマンショックから立ち直るために行ってきた金融緩和の影響が極めて大きいです。ギリシャなどのヨーロッパでの金融危機、アラブの春、イスラム国の台頭など中東での情勢不安、近くは北朝鮮のミサイル挑発による緊張など、様々な要素が金相場に影響を与えています。しかし、間違いなく最大の影響は、アメリカの金融緩和でドルの価値が下がった事です。金の価値そのものは、基本的に大きく変動しないので、貨幣、特にドルの価値が下がった事で、相対的に金の価値が上がったというわけなのです。

そのため、アメリカが金利を上げてドルの価値が上がってきたら、金の価値は下がっていってしまいます。もちろん、トランプ大統領がアメリカのかじ取りに致命的な失敗をしでかしたりしたら、またドルの価値が下がって、金相場は上がると思います。北朝鮮の緊張が破裂して、アメリカが北朝鮮に軍事行動をとった時も上がると思います。まあ、北朝鮮単独vsアメリカ日本韓国という戦いになれば、勝負は一瞬で終わり、金が高くなる暇もないかもしれません。北朝鮮問題は中国やロシアがどう動くかで変わってくるので、読みにくいです。とにかく本来なら、世界中の投資家たちは、すでに金を売りに動いているはずでしたが、トランプ大統領の動向次第でまた高くなる可能性が0じゃないから、一気に金を売りに走らないで、様子見をしているのでしょう。トランプ大統領が失態を犯すか、順調に利上げが行われるか、注意して見守っていきましょう。

また、日本人にとっては、日本の政治の動向が金相場に及ぼす影響も気になるところです。テレビなどでの安倍叩きはまだ続いていますが、内閣改造も概ね理にかなった改造だったので、なんとか乗り越えられそうな雰囲気でよかったですね。五輪担当大臣が変わったのが少し心配ですが、麻生財務大臣、世耕経済産業大臣など経済面での重要な大臣を留任としたのは安心できます。日本はオリンピックに向けて、景気回復の歩みを進めていかなくてはなりません。ありもしない森友問題、加計問題をねつ造して、政治を混乱させた野党の罪は重い。もちろん、それで日本の景気がますます悪化すれば、金の相場は上がっていくでしょうが、どんなに金が高く売れても、暮らしにくい日本になってしまっては元も子もありません。金の相場は下がってしまうでしょうが、日本が安定して、景気が良くなっていくように、日本の政治の動きも見守っていきましょう。


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