お宝本舗

掛川にあるリゾート施設「つま恋」が年内で営業終了するという突然のニュースに驚いています。つま恋は、ここ何年か冬にイルミネーションをやるようになって、テレビCMとかでもよく見かけていました。わたしもそのイルミネーションを見に行ったり、日帰り温泉の森林乃湯を利用したりした事がありますが、結構にぎわっていた印象が強いので、そこまで経営が悪化していたとは意外でした。やはりリーマンショック以降がかなり厳しかったようです。イルミネーションを始めたのも窮余の策だったのかもしれませんね。

つま恋は音楽関係のイベントで歴史を持ちますし、スポーツ施設としても重要なので、ヤマハリゾートから経営を引き継ぐ企業が現れてくれると良いですね。ちょっと毛色は違いますが、長崎にあるテーマパークのハウステンボスも、以前から芳しくなかったですがリーマンショックでトドメを刺される感じになって、経営がH.I.Sに変わりました。ハウステンボスは、そのおかげで盛り返して今や国内でも指折りの人気テーマパークとして生まれ変わりました。つま恋もぜひ生まれ変わってほしいものです。

しかし、未だに世界はリーマンショックの影響から完全に立ち直ったわけではないようですね。毎月のようにお話ししていますが、毎月第一金曜日はアメリカの景気の動向を示す雇用統計が発表されます。リーマンショックからアメリカ経済を立て直すために、アメリカも無茶をしてきましたが、ようやく利上げをしてリーマンショック以前の状況に戻るタイミングを探るところまで来ています。実際、今回の雇用統計次第ではさらなる利上げの実施があるだろうという見方が強くなっていたのですが、今回の雇用統計は予想を下回ったため、利上げは先送りされると考えられるようになりました。利上げはドルの価値を押し上げ、金の価値を下げるのですが、利上げが先送りされそうなので、また少し金の価格が上がりそうな雰囲気になってきています。アメリカからリーマンショックが抜けて金の価値が下がるのは、まだ少し先になりそうです。

とはいえ、長い目で見れば、いつかはリーマンショックから立ち直ります。そうなれば金の価値は下がるでしょうし、景気が良くなってつま恋のようなリゾート施設の需要が増えてくるかもしれません。４年後の東京オリンピックは、景気回復の大きな力になるでしょうし、つま恋のような施設の需要を大きく押し上げる助けになる事でしょう。今から東京オリンピックまでの４年間が、金相場にとっても、景気回復にとっても、非常に重要な時期になるかと思います。注目していきましょう。