今年の天気予報ははずれてばかりのような気がするのは、わたしだけではないはず。今年の冬はエルニーニョ現象のおかげで暖冬になるという意見を耳にしますが、10月に入ったばかりだというのに、朝晩の冷え込みが強くなってきているので、本当に暖冬なのかと不安になります。思い返せば先月はあちこちで大雨が頻発し、ここ浜松でも避難勧告が出るほどの水害が発生しました。こんなに不安定で危険な天候になるなら、もっと前もって知らせてもらいたいものですが、そこまで天気予報に求めるのは酷ですよね。
もともと天気予報なんて、翌日の天気すら100%的中させる事ができません。「ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか」と言われるほど、ほんのわずかな現象でも、巡り巡って気象に大きな影響を与える可能性を否定できないのです。明日の事もわからないのですから、週間、月間、季節の天気を予測するなんて、サイコロの目を当てるようなものです。ただ、それでも過去の気象データと今のデータを照らし合わせて、何とか予想しようとする気象予報士の方々の努力には頭が下がります。
さて、天気を予想するのは難しいですが、相場を予想するのも難しいです。金相場1つをとってみても、影響を与える要素が多すぎて、短期的な予想を当てるのは難しい。気象予報士が過去のデータと照らし合わせて判断するように、金の相場もアメリカの雇用統計が出る第一金曜日の前は相場が下がる事が多いので、今回も下がると予測するのは難しくありませんでした。また、一時は下がったものの、雇用統計の数字次第で反発して金が上がる可能性が高い事も想像がつきました。おそらく、週明けの月曜日は金の価格は上がるでしょう。しかし、その後でどう動くかは予想が難しいです。
季節が春夏秋冬と巡り、夏になれば気温は高くなり、夏の盛りを過ぎれば次第に涼しくなっていく事は誰にでも予想ができます。こういった長期的な流れは蝶の羽ばたき程度では微動だにしません。いうなら、大河に石を投げ入れても川の流れを変えられないようなものです。金の相場だって大雑把にいえば高い盛りの時期は過ぎ、次第に下がっている時期です。時には残暑が厳しい日があるように、金の相場も時には高くなる日もありますが、概ね下がっていく事に違いはありません。金相場という大河の先にはアメリカの利上げがあります。この利上げまでは、概ね下がっていくと考えて良いでしょう。さらにその先には日本の東京オリンピックも控えています。わたしは、少なくともこの東京オリンピックまでは下がる傾向が続くと予想しています。さて、この天気予報ならぬ金相場予報、当たるでしょうか?