プラチナ相場

早いもので9月ももう終わりですね。8月は暑い暑いって言っていたのに、9月から雨続きで一気に涼しくなって、すっかり秋という感じになってきました。しかし最近、天気の話ばかりなので、今日は久しぶりに金相場のお話でもしておきましょう。

9月に入ってもっと大幅に金相場が下がるかと予想していましたが、思いのほか大きく下がらず、8月末よりわずかならが上回る金額になっています。しかし、実際に9月の中頃には金相場はいったん落ち込んでいました。運よくというか、運悪くというか、フォルクスワーゲンの排ガス規制逃れ問題の影響で、欧米で大きく株価が下がったため、逃避のために金を買う動きがあったためです。しかし、FRBのイエレン議長が今年中の利上げを明言した影響で、再び下がっています。通常、毎月第一金曜日にあるアメリカの雇用統計の発表前にいったん金を売る動きがあるので、金相場は来週末にさらに凹むと考えて良いでしょう。雇用統計の数字次第で再び上がる事もあるでしょうが、利上げまで残された時間が少ない事を考えると、大幅に上がる事も考えにくいので、やはり金を売るならば来週の前半のうちがお得だと思われます。

さて、フォルクスワーゲンの問題と言いましたが、このとばっちりを受けるような感じで、プラチナの相場が下がってきています。基本的に、金は景気が悪くなるほど高くなり、金相場につられて他の貴金属の相場も増減します。しかし、プラチナには工業的な需要による影響も大きいので、景気が悪くても下がったり、景気が良くても高くなったりします。特に、ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置にプラチナは多く使われます。VWのディーゼルエンジン車に不正が見つかったという事で、ディーゼル車の需要が減る=プラチナの需要も減って相場が下がる可能性が高くなってきたため、今のうちに売ろうとする人が増えたようです。

VWの不正の影響も、時が過ぎれば収まるとは思います。いずれ再び株価が上昇して、投資家は金を売って株を買うようになるでしょう。そうなれば当然ながら金の相場は下がります。判断が難しいのはプラチナの推移の方。これはディーゼル車人気が不正の影響に打ち勝って高まるかどうかにかかってきます。ディーゼル車の人気が回復すれば再びプラチナは高くなるでしょうが、回復しなければさらに値を下げる事も考えられます。わたし個人の見解を言わせてもらえば、おそらくディーゼル車の需要は大幅に落ち込みプラチナの相場もつられて落ち込んでいくと思うので、不要なプラチナ製品があれば、まだ高い今のうちに売った方がお得だと思います。

しかし、このVWの不祥事を見るに、VWとの提携を解消したスズキの判断は正しかったと思い知らされます。ここ浜松はスズキのお膝元なので、提携解消していなかったら、何らかの影響があったに違いありません。間一髪でしたね^^;


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