買って、売って、また買って

先月末には、アメリカがシリアに軍事介入するかと思われていましたが、シリアの化学兵器を国際的な管理下で廃棄へと進めるロシアの提案もあって、軍事介入は見送られそうな雰囲気になってきました。内戦終結に向けて、米ロが話し合う姿勢を見せたので、平和的な解決も見えてくるかもしれません。まだ気が早いかもしれませんが、一安心ですね。

さて、平和になってくれば当然のように金の価格は下がってきます。前々回にもお話したように、軍事介入があればアメリカの金融緩和の縮小は先送りにされた可能性もありましたが、それもなくなったので、市場は金融緩和が縮小されるという予想で動いています。実際に先月末には1400ドルだった金相場は1300ドル近くまで一気に下がりました。次の月曜日は日本では祝日ですが、海外の相場は動くので、おそらくそこでも大きく下がって1200ドル台に落ち込んでいくと思います。

アメリカのゴールドマン・サックスの予想も中期的には1200ドル付近、短期的には急落して1050ドルから1000ドルを割り込む可能性があるとしています。今の円相場のままならば、純金1オンスあたり1200ドルは純金1gあたり3850円程度、1000ドルなら3200円程度となります。今日だと4300円くらいですので、1gあたり500円から1000円は安くなると予想しているわけです。わたしもそれくらいまで下がる可能性は高いと思います。

2007年のサブプライム住宅ローン以来、金の相場は上がり続けてきたので、下がっていく金相場というものを想像しにくいかもしれませんが、過去の例から考えると、よほどの事がない限り予想される底まで下がり続ける事になると思います。つまり3200円くらいまで下がるのは早い。そして、その後で再び今の水準になるのに長い時間が必要になります。特に、7年後に日本でオリンピックが開催されるのですから、少し円高になるかもしれませんし、そうなってくると1g3000円を割ってくるかもしれません。

逆に考えると、今のまだ高いうちに手持ちの貴金属を売ってしまって、7年後の東京オリンピックのあたりで金を買っておくのが良いのかもしれません。そうすれば老後の安心や、子や孫に残す遺産となるかもしれませんからね。当店には、たくさんの人が遺品整理で色々な品物をお持ちくださいますが、そういったお品物の中には昭和39年の東京オリンピックの時に作られた金のメダルなどがある事が多いです。やはり故人が子や孫のためにと貴金属の形で蓄えていらっしゃったのでしょうね。ありがたい事です。

景気が良い時に金を買い、悪くなれば売って現金にし、また景気が良くなったら買いためる。今がちょうどその節目です。下がりきっちゃう前に、ぜひ当店に貴金属をお売りくださいね。


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