平和への祈り

このブログは毎週土曜日更新の予定ですが、明日はわたしの誕生日でお休みするので、今日のうちに更新しておきますね。

最近、また少し金の価格が戻ってきています。前にも何度か、戦争など想定外の事がおこらない限り金の価格が上がる事はないとお話してきましたが、シリアの情勢が危うくなってきたため、金の価格が上昇してきています。平和という観点からも、金相場の観点からも、シリア情勢から目が離せなくなってきました。

金の相場はアメリカの金融緩和が終わると急激に下がると思われます。9月くらいから金融緩和が縮小していく見通しだったため、相場はこの金融緩和の縮小を折り込んで概ね下降する感じで動いてきました。しかし、アメリカがシリアに軍事介入を開始すれば、株価や原油価格に大きな影響が出るため、このタイミングで金融緩和の縮小を開始しにくくなってしまいます。ロシア、中国、イランの反発は激しいですし、イギリスも軍事介入に躊躇しているものの、アメリカの腹は決まっているようなので、どのような規模になるかわかりませんが、軍事介入は行われるでしょう。そして、金融緩和の縮小も先送りになると思われます。

世界のどこかで戦争がおこれば、株価は下がり、安全資産である金にも需要が集まります。戦争になるのが日本近辺でなければ、おそらく同時に円高にもなるので、思いのほか国内の金価格は上がらないでしょうが、国際的な金価格は上昇する事になります。今回、シリアへの軍事介入がおきれば、戦争同様に金の需要は増すでしょうし、シリアという場所柄もあって、原油価格にも大きな影響が出てくるでしょう。思い返せば今から30年前の金高騰のきっかけもオイルショックでした。これをきっかけに、さらに金が高騰する可能性も全くないわけではないと思われます。

今回のシリアへの軍事介入によって、金相場が下がる要素が先送りされ、逆に金相場が上がる要素がでてきたので、金相場の今後を予想するのが難しくなってきました。もちろん、軍事介入が終わり平和が戻れば金の価格が下がるのは間違いないので、長い目で見れば下がるという事には変わりありません。オバマ大統領が言うように、軍事介入が非常に控えめで限定的なものになるのなら、予定通り、あるいはやや遅れる程度のペースでアメリカの金融緩和が縮小されて、金相場も早々に下がってしまうでしょう。イギリスが反対の立場になったので、アメリカも少し対応を変えていく可能性だってあります。

反対にアメリカと利害関係で対立するロシア、中国、イランを巻き込んで泥沼化した長期戦になる可能性もなきにしもあらずです。第二次世界大戦後は大国同士が直接に戦争をする事はなくなりましたが、今回のシリア政府側のロシア、反政府側のアメリカというように、内戦の陰で対立する事があります。直接の戦争ではなくても、こうして大国同士が争い後に引けなくなってしまえば、どれだけの被害が出る事か・・・すでに10万人以上もの犠牲者が出ているシリア内戦。万が一にも長引いてしまうと、金相場は上がっていくでしょうが、平和を愛する一個人としてはつらいですね・・・。

なんか、誕生日の前日なのに暗い話題になってしまいました^^;
平和に誕生日を迎えられるよう祈っています。


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