アベノミクスの恩恵

アベノミクスとは安倍総理が掲げる大胆な経済政策の事で、ニュースなどでもさかんに取り上げられていますね。金融緩和と財政出動、成長戦略の3本の矢で日本を再建するのが狙いです。いろいろと批判の声も上がっていますが、実際に円安の流れになり、株価は大幅に上昇してきているので、国内外の投資家たちからの期待は大きいようです。

さて、アベノミクスは2%の物価上昇を目標として掲げていますが、物価の上昇に伴って、わたしたち庶民の給料も上がるのか?という疑問の声を聞く事があります。確かに、物価が上昇して給料が増えなければ、わたしたち庶民の暮らしは苦しくなります。円安によって輸入品が値上りするのは間違いなく、食糧やエネルギーを輸入に頼る日本では、さらなる物価の上昇も懸念されます。そうした時に本当に給料も上がっているのかと心配するのは当然だと思います。

実際に経済政策が効果を示し、企業の業績が向上しても、給料に反映されるのはどうしてもワンテンポ遅れてしまう。その遅れが半年から一年と見る人もいれば、3年以上かかると言っている人もいるので、確実なところはわかりません。政府の方も雇用や給料を上げた企業には法人税を減額するなど、給料に反映されやすくなるように努力しているようです。しかし、実はすでにアベノミクスの恩恵で、一時的な収入を得るチャンスが訪れています。

先週や、先々週もお話してきましたが、安倍政権になってから円安は進む一方で1ドルは90円台になりました。アベノミクスの主要なポイントの一つが円安です。輸出大国である日本は、円安になればなるほど海外で日本製品が売れやすくなるので輸出が伸びます。輸出が伸びれば企業は儲かるし、当然ながら製造業などはより多くの製品を製造しなければならないので雇用も増えるし給料などの待遇も良くなっていきます。
そして、先週予想した通り世界的な金価格は下降してきているのですが、円安のおかげで国内の金価格はここ30年間で最高の水準となってきています。まさにアベノミクスのおかげで、貴金属を手放す絶好のチャンスが訪れたと言えるでしょう。二年前の夏に売るタイミングを逃してしまった人は、ぜひこの金価格高騰のうちに当店にお持ちください。金だとは思わず捨ててしまう品物も多いと聞きます。貴金属かどうかわからない品も、お持ちいただければ当店でお調べいたします。

今のこの金高騰は長く続かないかもしれません。安倍政権は1ドル95円から100円くらいを目標にしているようですが、アメリカの自動車業界など、日本の産業と競合する他の国の人たちから、日本の政策は円安誘導と批判を浴びています。今までドルやユーロが下がっていくのをこれ幸いとばかりに放置していて日本だけに我慢させていた他の国の人たちに言われる筋合いではないと思うのですが、ある程度の線で妥協を強いられる可能性は十分に考えられます。
また、日本やアメリカの景気が回復に向かえば、当然ながら投資家達のお金の動きは金から株へと移ります。すでに、ここ2カ月で国際的な金価格は5%以上下降しています。これからもじわじわと下降を続けるのではないでしょうか?他国からの圧力で円安が今の90円前後で足踏みすれば、国内の金価格も国際価格と同様に下降します。それに、1ドル100円よりも円安が進んでしまうとインフレが2%にとどまらなくなってしまうので、過度の円安はあり得ません。これらを考えると金価格が上がり続ける時代は終わったのではないかと思います。

もちろん、何が起こるか分からないのが世の中ですので、突然に戦争がおこって金価格が高騰したり、戦後の日本のような過度のインフレがおこる事も全くないとは言えません。大金持ちの方々は、そのような有事のために金塊を眠らせているのも良いかと思います。ただ、わたしのように日々の暮らしに汲々としている人間からすると、不要な貴金属は手放して、そのお金を日々の暮らしに使った方が有意義なように思えます。アベノミクスの副作用ともいえるこの金高騰を、ぜひ活用してください。


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