国内と国外の金相場

国内と国外の金相場盛んに報道されているように、国内の金相場は連日最高値を更新してどんどん高くなってきています。今日の画像はここ1カ月半の金相場の推移を示したグラフです。青いグラフが国内の金相場を示していて、4月に入ってから毎日上がり続けているのがわかります。では、このまま金相場は上がり続けるのでしょうか?わたしはこれ以上は難しいと考えています。

もう一方の赤いグラフを見てください。こちらは国外の金相場の推移を示したグラフです。3月9日の2050ドルをピークにして、それ以降は下がり気味に1900ドルから1950ドルの間を推移しているのがわかります。ここ数日は上がり気味なので、来週に再び2000ドルを越えられるか挑戦する事になると思いますが、この2000ドルという大きな節目が壁になっていて、なかなかそれ以上に高く上がるのは難しそうな雰囲気です。

このように国外の金相場がピークを越えたのに国内の金相場が上がり続けているのは、円が安くなっているためです。ガソリンなどと同じように、金も円が安くなると高くなり、円高になると安くなるのです。今、アメリカは金利を引き上げてドルの流通量を絞ってきています。一方、日本は低い金利を保っているので、この金利差が円安を招いています。このまま、国外の金相場が1950ドル前後にとどまっても、円安が進めば国内の金相場は上がる事になります。

基本的に円安は日本にとって利益になる事が多いのですが、円安になるとガソリンが高くなるように、輸入品の値段が上がってしまうので、食料やエネルギーの多くを輸入に頼る日本では、様々な物価が上がるという不利益が生じてしまいます。そのため、円安が極端になると日本政府は円安を防ぐ動きをします。また、海外の投資家も、円安によって相対的に日本企業の株価が安くなれば、円を買って日本の株を買う事になるので、日本政府がよほどのへまをするか、日本が戦場になるかといった極端な事が起きないかぎり、ある程度のところで円安は止まると考えて良いかと思います。

国外の金相場がピークを越えている雰囲気である事と、円安もある程度のところで止まるだろうという事から、これ以上に国内の金相場が高くなる事はないのではないかと予想しています。もちろん、ロシアが北海道に攻め込んだり、台湾有事が勃発したり、あるいは日本政府がとんでもないへまをやらかしたりする可能性があるので、絶対だと断言はできません。しかし、今の金相場が極めて高い水準にあるのは間違いありませんので、もし使ってない貴金属などありましたら、ぜひ当店にお売りください。

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万が一、日本が戦争に巻き込まれた時に備えて、喜平のネックレスなど換金性の高い貴金属を少し手元に残しておくのは悪くないのかもしれません。100gくらいの18金のネックレスなら、海外に避難する時に身に付けていけるでしょうし、避難先で売って当面の生活費にする事ができるかもしれません。もちろん、そんな事にならない方が良いのは間違いないのですが、ウクライナの現状を見ていると、いつ何が起きてもおかしくありません。怖い時代です
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