大統領選挙と金相場

トランプ大統領が新型コロナに感染しましたが、無事に快復されたようで何よりですね。アメリカの大統領が、中国発祥のウイルスによって殺されたとなれば、何らかの報復が行われるのではないかと心配していましたが、何事も無さそうで一安心です。次はいよいよ迫ってきた大統領選挙です。アメリカの大統領選挙は金相場に大きく影響を与えるので、注目していきましょう。

基本的に、アメリカが金融緩和すると金相場は高くなります。リーマンショックから立ち直るために金融緩和政策を行っていた時の金相場は凄い勢いで上昇していましたし、ひと段落して金利を引き上げ始めると金相場は下がりだしました。トランプ大統領がアメリカの中央銀行であるFRBに圧力をかけて利上げを止めさせると、金相場は少し上がりだしましたし、コロナによって金融緩和を余儀なくされると更に金相場は上昇しました。次の大統領が政策金利をどのように考えているかによって、金相場も動きます。ただ、今回の大統領選でどちらが大統領になったとしても、当面はコロナの影響で金融緩和が続くでしょうから、その点では金相場の変動はないと思います。

問題は、国際情勢。特に中国との関係をどうするかです。トランプ大統領は今までも中国に対しては強硬姿勢を示してきましたが、新型コロナも中国のせいだと非難の声を強めています。一方のバイデン元副大統領は、中国との結びつきが強い人物なので、バイデン大統領が誕生したら米中関係は劇的に改善される可能性が高いです。今の1900ドル(7000円)を超える異常な金の高騰は、中国との戦争の危機感による部分が大きいので、米中関係が改善されれば、金相場は今より2、3割は下がるのではないかと思います。

では、実際にどちらが大統領選挙で勝つのでしょうか?アメリカのメディアのほとんどは、バイデン元副大統領の勝利を確信しているようです。日本のメディアも、バイデン氏有利を報道しています。しかし、4年前の大統領選挙でも、クリントン氏の勝利が確実だと報道していましたが、ふたを開けたらトランプ大統領が誕生していました。実のところ、アメリカのメディアの多くは民主党びいきであり、アメリカの報道をそのまま流している日本のメディアも必然的に民主党びいきの報道になっているので、実際にバイデン氏が有利かどうかわからないのです。しかも、バイデン氏やその息子の黒いうわさが絶えないので、今回の大統領選挙もふたを開けるまで結果がわからない。むしろトランプ大統領再選の目の方が大きいのではないかとさえ思えてしまいます。

選挙の結果がどうなるにせよ、選挙が近づくにつれて金相場はじわりじわりと下がっていくはずです。バイデン氏が勝てば金相場が大きく下がるのはほぼ確実ですし、トランプ大統領が勝っても下がらないだけで上がる見込みが薄いのですから、利に聡い投資家なら選挙前に手持ちの金をある程度現金化しても不思議じゃない。金を売ろうかお迷いのお客様は、ぜひお早めに当店にご相談ください。


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