新型コロナと株価と金相場

今、新型のコロナウイルスで世界中が混乱しています。経済にも大きな影響を与えていて、株価が連日下がってきています。こうして、株価が下がりそうな時は、投資家たちは株を金に換えるので、ますます株価が下がり、金相場が上がる流れになります。そのため、今の金相場は去年より2割ほど高い水準で推移しています。

ただ、金相場の高水準がいつまでも続くわけではありません。株が下がり続けると、株で損をしたなどで、資金繰りが苦しくなった投資家や企業が、手っ取り早く現金を得るために、高騰している金を売るケースが出てくるのです。特に、新型コロナの大本である中国の混乱は激しく、この状況が続けば、中国人が金を売らざるを得ない状況になるというのは想像に難くありません。中国人は金が好きで、中国の好景気が金相場を押し上げる要因の一つであった事を考えると、中国人が金を売り始めたら金相場が一気に下がる可能性があります。

また、日本の企業などが、資金繰りのために海外にある資産を売って現金化した場合、円を買う事になるので円高になります。国際的に取引される金は為替の影響を受けるので、円安になれば金が高くなり、円高になると金が安くなるのです。目安として1ドル110円なのが109円と1円円高になると、金の相場は1g当たり60円くらい安くなります。為替の影響は極めて大きいのです。

基本的に、景気が悪くなると金相場は高くなるものですが、株価の下落が急激すぎると、このように金相場を下げる動きに繋がってしまいます。今、日本政府はコロナ対策のために、学校を休校にしたり、外出やイベントを控えるよう呼びかけたりしているので、このような事を言うべきではないのかもしれませんが、使っていない金製品などは、金相場が高い今のうちにお売りになるのが一番だと思います。当店では、従業員はマスクをして、手洗い等にも気を付けて、お客様のお越しをお待ちしております。


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