定価

当店では様々な品物を買取しています。主に扱っているのは貴金属や宝石、ブランドバッグや時計、切手やコインですが、絵や花瓶などの美術品、ヴァイオリンやフルートなどの楽器、LD、CD、DVDなどの映像や音楽ソフト、最新のゲーム機や昔のソフビなどのホビー用品なども買取した事があります。こうして様々な品物を買取していて思うのは、本当に高く買取できる品物は限られているという事、そして、定価にほとんど意味がないという事です。

主に取り扱いしている貴金属やブランド品などは万単位の金額で買取できる品が多いです。切手なども今ではプレミアが付く品は少なくなったとはいえ、たくさんお持ちいただく方が多いので、数万、数十万と高額な買取になる事が多いです。しかし、美術品やホビー用品などで高く買取できる品は思った以上に少ないです。テレビの鑑定番組では、何十万、何百万と景気の良い金額が表示されますが、あれはよほど珍しい品であったり、状態が良かったりする特別な品物だからあの金額なのです。たとえばレトロなおもちゃとかはコンディションで値段が文字通り桁違いに変わってくるので、あの鑑定番組で数万円と表示された品が数千円にしかならないというのはよくある事です。そのため、あの鑑定番組を見て期待してお持ちいただいたお客様はがっかりされる事が多いです。しかし、それでも昔の品物で数千円でも値段が付くのは凄い事です。古い衣類や雑貨はまず値段が付きません。家具や家電は買取どころか逆に処分料が必要になります。昔は高価だったカメラとかも、多くはカビが生えてたりして使い物になりません。世の中のほとんどの品は、中古では値段が付かないし、値段が付いたとしても高くなるのは本当に限られています。

定価がまるで参考にならないのも痛感します。定価100万のダイヤを50万で買ったと言ってお持ちいただいた品が模造ダイヤで1万円にもならなかったという極端な例もありましたが、それは例外だとしても、ほとんどの場合は定価の高い宝石類でも、買ったときの10分の一の値が付けばマシというのが実際のところです。絵画などの美術品や、オーストリッチなどの素材が高級なバッグなどは、買ったとき100分の一も付きません。普通、定価が高ければ良い品物で、良い品物なら高く売れると思うのが人情です。そのため、定価が高かった品物をお持ちいただくお客様は、やはりがっかりされる事が多いです。
ちょっと話が変わりますが、週刊少年ジャンプなどの漫画の単行本は定価が400円程度なのはご存知の方も多いと思います。一方で、大学の授業などで使う専門書は定価がその十倍以上になります。同じ本なのに、なんでこんなに定価が違うのでしょう?もちろん装丁が違うのもその理由の一つですが、専門書と同じようなハードカバーの文芸書は1500円前後で売られている事を考えると、専門書もせいぜい漫画単行本の4、5倍程度に収まるはずです。答えはずばり売れる冊数が違うからです。1万冊売れる漫画なら、定価が400円でも400万円の売り上げになるし、たくさん一気に印刷するので印刷コストも安くなる。一方、1000冊しか売れない専門書を400円で売っちゃ売り上げは40万円にしかならないし、印刷コストも高いので赤字になってしまいます。たくさん売れる品ほど定価は安くできるし、たくさん売れない品は定価を高くせざるを得ない。品物の良し悪しと定価は無関係という事です。

いろいろとネガティブな事をお話ししてしまいましたが、お宝本舗根上り松店は現代の需要や中古市場価格に応じて、高く買取できるお品はできるだけ高く買取させていただきますし、専門ではないお品もお持ちいただいたらお値段をお調べして買取いたしております。普通ならお値段が付かないような品々も気持ち程度の金額にしかならない事がほとんどですが喜んで買取させていただいております。ぜひ当店にご相談ください。


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