花見日和で選挙日和

花見日和で選挙日和いよいよ桜も満開です。この土日は天気も良いので、絶好のお花見日和になりました。浜松は桜が咲いている場所が多いので、あちこちでお花見を楽しめます。わたしが住んでいる富塚町の段子川沿いや、通勤路の佐鳴湖東岸も綺麗に咲いていましたし、浜松城公園も綺麗です。有料の施設ですが、フラワーパークやフルーツパークにもたくさんの桜を見る事ができますし、ちょっと足を延ばして船明ダム、秋葉ダムに行ってみるのも良いと思います。ぜひお花見を楽しんできてください。

そして、今日は投票日でもあります。浜松市長選挙、市議選挙、静岡県議選挙とおまけに浜松市の行政区再編の賛否を問う住民投票が行われます。近代民主主義の基礎となった思想家ジャン=ジャック・ルソーはイギリスの議会制民主主義を「議員を選挙する間だけの自由であり、選挙が終われば奴隷となる」と批判しましたが、逆に言えば、選挙の時こそ国民の意思を示す貴重な機会なのです。その機会を手放すのはもったいないので、ぜひ選挙でその貴重な権利を行使しましょう。

ちなみにルソーは議会制民主主義を批判しましたが、直接民主主義にもろ手を挙げて賛成したわけではありません。ルソーの思想のキーワードは「一般意思」です。まず、一人ひとりの意思を特殊意思と呼びます。当然、個人差はありますが自己の利益を優先する傾向にあります。そして、大勢の特殊意思を合わせたものを全体意思と呼びます。言ってみれば、先日の沖縄県での県民投票で多数を集めた「辺野古埋め立てに反対」が沖縄の全体意思という事になります。しかし、ルソーはその全体意思は、個人の利益を追求する特殊意思の総和でしかなく、公共の利益を追求する一般意思にはなりえないと語ります。一般意思は、人民の一人ひとりが己の利益よりも公共の利益を考え、十分な情報をもって審議する事でようやく得られるのです。このような一般意思の意味を考えると、単純な多数決による直接民主主義は、ルソーの理想からほど遠いのがおわかりいただけると思います。

ここからは私見ですが、多数決の結果が公共の利益になるためには、多数決をする構成員を絞る必要があると思います。わたしたち庶民は、日々の暮らしに汲々としていて、公共の利益を考えられる余裕は少ないです。また、十分な情報を集める事が難しいですし、その情報を精査する事も難しい。沖縄の住民投票のように、地元の新聞社が偏った情報で庶民を扇動している現状で多数決とったって、公共の利益になりえないのは明白。ならばこその議会制民主主義です。庶民とは違い、日常的に公共の利益の事を考え、多くの情報に直接触れる事ができる政治家に委ねる事で、より一般意思に近づく事ができるのではないでしょうか?もちろん、そのためには私腹を肥やすような政治家を排除し、信頼できる政治家を見出していかなければなりません。だから選挙は大切なのです。皆さま、ぜひ選挙に行ってみてくださいね。


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