乙女座

昨日、8月31日はわたしの誕生日でした。子供の頃は、夏休みの最後の日だったので、誕生日が来るのが嫌だったのですが、最近は31日よりも前に夏休みが終わって2学期が始まる学校がほとんどだそうですね。暑い中、子供たちも大変でしょうが頑張ってください。そして、8月31日が誕生日だと乙女座になります。この乙女座というのも嫌でした。男なのに乙女座というのは、子供心には屈辱的でしたね。同じように感じている男の子も多いのではないかと思います。でも、単純に考えても、世の中の男のうち12分の1は乙女座ですし、乙女座には安倍総理のように国のトップで活躍する人もいるし、プロレスラーの蝶野さんのようなたくましい人もいます。乙女座だからといって悲観することはありません。

さて、乙女座といえばギリシャ神話のデメテルを連想する方も多いと思います。
神話の時代、豊穣の女神であるデメテルの恵みによって、地上は年中作物が採れる楽園でした。しかし、冥界の神であるハデスが、デメテルの娘のペルセポネをさらってしまいます。娘を失ったデメテルは悲しみのあまり洞窟に引きこもってしまい、デメテルの恵みを失った地上は作物が実らなくなってしまいました。それを見かねた主神ゼウスはハデスにペルセポネを帰すように命じます。仕方なく従うハデス出したが、帰すときにペルセポネに冥府の果物を食べさせました。ペルセポネは無事に母のもとに帰ったのですが、この時に食べた冥府の食べ物のせいで一年のうち4か月は冥府で暮らさなければならなくなってしまったのです。そのため、母娘が一緒にいる8か月は作物が育つのですが、ペルセポネが冥府に帰る4か月はデメテルが悲しみに暮れ作物が育たない冬になるのです。

実は、もう一つ乙女座の神話があります。ギリシャ神話の正義の女神アストレアの物語です。
ゼウスの父クロノスが支配していた黄金時代では、自然の恵みも豊かで人は争う必要もなく平和にくらしていました。ゼウスが父神を殺しその座を奪う事で黄金時代は終わりを告げ白銀時代になると、人は糧を得るために畑を耕さなければならなくなり、青銅の時代になると、武器を持って争うようになります。やがて神々が去りヘラクレスやペルセウスなど半神半人が活躍する英雄時代が訪れます。人の世がどんどん醜くなっていくにつれて、神々は人間を見放していくのですが、その中でアストレアだけが最後まで人間を信じ、地上に留まって人々に正義を訴え続けたのだそうです。しかし、アストレアの訴えも空しく、人はますます悪行に手を染め鉄の時代になったため、ついにアストレアは地上を去り星になりました。この星となったアストレアが乙女座となり、彼女が持っていた善悪を量る天秤が天秤座になったとされています。

よく星占いでは乙女座の人は勤勉だとか献身的だとか言われます。これはデメテルが持つ豊穣の女神、地母神の特性によるものでしょう。そして同時に純粋で正義感が強いとも言われるのはアストレアが最後まで人間を信じた神話に由来するものだと思います。乙女座は豊穣の女神と正義の女神という二柱の女神の祝福を受けた星座だと思うと素敵じゃありませんか?そんなわけで、全国の乙女座男子の皆さま、乙女座である事に誇りをもっていきましょう!


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