ミサイルと金相場

北朝鮮がまたミサイル発射をし、緊張の度合いが高まってきています。それに伴って、金の相場が上昇しているという報道があったようですが、本当でしょうか?今日8/31の朝の時点で金インゴットの相場は1gあたり4962円でした。今月は4790-4850くらいの間で推移していたので、確かに上がっていると言えば上がっていますが、5%も変わっていませんし、このまま上がっていく様子でもありません。
ミサイルと金相場


これはここ4日間くらいのドル建ての金相場の推移です。確かにミサイル発射直後は相場が跳ね上がりましたが、その後はガクンガクンと下がってきています。アメリカの雇用統計の発表直前という事もあるのでしょうが、継続して上がり続けるような雰囲気ではない事はお分かりいただけると思います。

何度もお話ししてきたように、今の金相場は異常に高い水準です。ニクソンショックで金が変動相場になって以来この45年ほどで、これほど高くなったのは、この10年にも満たない短い期間だけで、残りの35年以上は今の1/3程度で推移していました。世界の経済が安定すれば、また元の水準に戻っていくはずだったのが、イスラム国やイギリスのEU離脱、トランプ大統領の就任、そしてこの北朝鮮のミサイル発射によって、戻らずにとどまっているのが現在の状況だと思います。北朝鮮の問題が解決すれば、今度こそ元の水準に戻っていく事になるでしょう。北朝鮮の挑発行為はどんどんエスカレートしてきているので、どのような形になるかわかりませんが、遠からず決着がつくと思います。この決着がつくまでに使っていない貴金属は手放してしまうのがおススメです。

今回のミサイル発射でわかったように、ミサイル発射などで緊張が強まれば金の相場は確かに上がります。しかし、上がると言っても今の何倍になるどころか一割も増えないので、最高値を狙う必要はなさそうな雰囲気です。それにもし、アメリカと北朝鮮が実際に戦争を始めれば、確かにもっと上がるかもしれませんが、アメリカと北朝鮮との国力差を考えると戦争は長引く事はないでしょうし、金相場が上がったら売ろうと待ち構えている投資家も多いでしょうから、高くなるのは一瞬で、すぐに今より下がってしまうのではないかと思います。今後も上がり続けるかも?と思って手放すのをためらっていると、売り時を逃がしてしまうかもしれません。過去にも、1980年にソ連のアフガン侵攻などの影響で金が高騰した時も、高かった時期はほんの一瞬で、売り時を逃してしまった人が多かったようです。その後、30年以上も金相場は低水準だったので、その時を逃してしまった人は、かなり悔しい思いをされたに違いありません。皆様も、売り時を逃さないようぜひ今のうちに当店にご相談ください。お待ちいたしております。


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