大荒れの日々

大荒れの日々大荒れの日々最近、テレビでは毎日トランプ大統領の話題が流れています。株も為替も金相場も、トランプ大統領の言動に振り回される毎日です。今日の画像も先週に引き続きhttp://goldprice.org/より引用してきた金相場の一カ月間の推移を示すグラフです。一目でわかるように先週は下がり気味だった金相場も、今週は反転して上がり気味になってきています。連邦公開市場委員会(FOMC)が金利を据え置きにし、次の利上げについて触れなかった事などから、性急な利上げは行わないと判断して、金を買う動きが強まったという面もあるでしょうが、トランプ大統領への不安で、安全資産である金を買う人も少なくないのではないかと思われます。相場が上がったり下がったりで、大荒れの日々です^^;

トランプ大統領がオーストラリア首脳との電話会談を途中で一方的に終わらせたり、一部の国籍のアメリカ入国を拒否したり、日本と中国を名指しで為替操作していると批判したりと、今週一週間で世界中に不安をまき散らしているトランプ大統領ですが、特に大きな影響を及ぼしているのは為替操作発言でしょう。それにより、円高ドル安に為替が動きました。
今回の画像の下の方は円建ての金相場のグラフです。同じ時期のドル建ての上のグラフでは、この1カ月で5%値上がりしているのに、円建てだと0.79%しか値上がりしていません。円高になると金そのものの価値が上がっても、国内の金相場は上がらないもしくは上がってもわずかになります。トランプさんが、このまま円安を憎む姿勢を続けるなら、国内の金相場にとっては厳しい状況になる事でしょう。

しかし、このトランプ大統領の為替操作発言は、的外れも甚だしいものです。日本は確かに金融緩和政策をとるようになって、大きく円安になりましたが、為替を操作しようとして金融緩和したわけではありません。為替に介入したわけでもなく、市場の原理によって円安になっただけなのです。それを言うなら、リーマンショックから立ち直ろうと、大幅な金融緩和を続け、ドル安にしたアメリカも為替操作した事になります。そもそも1ドル120円ほどだったのが、アメリカの金融緩和によって1ドル80円以上の超円高になって、日本は苦しい中を耐えて耐えて、ようやく元の水準に戻ったところなのです。とやかく言われる筋合いではありません。トランプ大統領が、無知でこの発言をしたのか、狙って口先介入したのかはわかりませんが、これからも世界の経済はトランプ大統領に振り回されそうです。

ただトランプ大統領個人に対する不安はあるものの、政権を担う閣僚にはしっかりとした人物がいるようで、そこまで不安視する必要がないのかもしれません。来日中のマティス国防長官は、マスコミには狂犬と呼ばれていますが、かなり理性的な人物のようで、就任してすぐに日本と韓国に訪れ、関係強化に努めました。日米同盟はアジアの平和、ひいては世界の平和にとって最も重要なポイントの一つです。沖縄の基地問題などを利用して、日米間の関係を壊そうと運動している人も多いですが、アメリカの国防長官と、日本の防衛大臣が緊密な関係を築いてくれれば、平和な時代が長く続いてくれる事でしょう。

今後も、トランプ大統領の言動はあちこちで騒動を巻き起こし、その度に相場が荒れる事になるでしょう。しかし、マティス国防長官のようにしっかりとした閣僚が支えれば、大過なく任期を全うするかもしれません。大統領だけでなく、他の閣僚たちの言動を見守れば、大荒れする相場の動きを予想できるかも?注目していきましょう。


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