伊勢志摩サミットを終えて

伊勢志摩サミットが終わりましたね。安倍総理が語るリーマンショック並みの危険を、ドイツやフランスなどヨーロッパの首脳たちは疑問視していたようですが、不透明な中国経済と、アメリカの利上げが新興国に及ぼす影響を考えると、無視できない大きな危険があるのは間違いありません。ドイツ、フランス、イギリスなどは、中国が主導するAIIBに参加するなどして、中国を信頼しているように見えます。そんなヨーロッパの国々に今なお世界経済が抱える危険性を訴えた事は有意義であったと思います。

そして、予想していたように、この伊勢志摩サミットの機会に、消費税増税の延期も発表されました。消費税増税を延期するために、伊勢志摩サミットを利用したなどという声も聞こえてきますが、日本経済の浮沈は世界の経済にも大きな影響を与えるのですから、サミットに参加するG7の国々とも無関係ではいられません。サミットに合わせて消費税をどうするかという話が決まるのは当然の流れでしょう。そして、確定路線であった増税を、先送りした安倍総理の英断に拍手したいです。

ただ、予想を外したのはサミット後に円安にならなかった事です。サミットで各国の協力体制が協調されれば、景気安定の兆しと見て安全資産としての円は売られるだろうし、増税延期となれば日本の景気が停滞していることが知れ渡るわけですから円安に動いても不思議はなかったのですが、1ドル106円台とむしろ円高になってきています。これは、第一金曜日に発表されるアメリカの雇用統計の数字が悪かったために、利上げが先送りされる見通しになってドル安になった影響が大きいのだとは思いますが、それを差し引いても円安になる気配がないのが怖い。

予想を外れて円安にならなかったという事は、わたしの知らない経済危機がどこかに隠れているのか、それともサミットで安倍総理が語ったリーマンショック並みの危機について、世界の投資家たちが強く受け止めたのか?もう少し相場の動きに注目していこうと思います


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