金相場、ここ3年の推移

金相場、ここ3年の推移2013年からの金相場の推移をグラフにしてみました。赤い方が国内の価格で左側の目盛、青い方が世界の価格で右側の目盛で見ます。こうして見ると、世界の金相場が次第に下がってきているのが一目瞭然ですね。国内の価格が時々上がったりしているのは、一時的に円安になったためです。1ドル120円程度を維持する限り、世界の金相場に伴って、国内の金相場も下がっていく事になります。

このグラフを見てもらえばわかるように、すでに金相場はピークを越えて、概ね下がっていると言って間違いないと思います。そして、これからも下がり続けるとも思われます。というのも、おそらく東京オリンピックに向けて日本の景気は良くなってくると考えられるためです。すでにいろいろとケチが付いているので、不安な面もありますが、会場を作るために建設関係の企業は仕事が増えて株価も上がるでしょう。オリンピックを見に訪れる外国人旅行者が、周辺の観光をする事も期待できるので、観光地や宿泊施設、飲食店なども大いににぎわう事でしょう。

景気が良くなると予想できるため、日本のオリンピック関係の企業を主に、世界中の投資家たちからの投資が増えると考えるのが当然です。そうなれば、今までリスク回避のために持っていた金を売って、日本の株を買う事になるのですから、世界の金の相場は下がる事になります。また、海外の投資家が日本の株を買うには、まず自国の通貨で円を買わなければなりません。海外の投資家によってたくさん日本の株が買われれば、円も高くなってくるわけです。世界の金相場が下がり、円も高くなるのであれば、今より金の相場は相当下がる事になります。

もちろん、オリンピックが成功するという前提で話しているので、何かトラブルがあれば予想に反して金が値上がりする事もあり得るかもしれません。新国立競技場やエンブレム問題でいきなり出足をくじかれていますし、近年はオリンピックの経済効果もそれほど大きくないとも言われています。また、円高になると海外の投資家にとって日本の株は高くなるので、日本の株を買いにくくなるし、逆に売りに走って株価が暴落する事も考えられます。相場なんて生き物のように複雑ですから、その他にも様々な事が影響して、予想外の変動がおこる可能性がないわけではありません。

これからますます下がっていくと予想される金相場ですが、次の機会には、じゃあ何が起これば金は値上がりするのか?を考えてみたいと思います。


同じカテゴリー(金相場)の記事
4月のお休みのご案内
4月のお休みのご案内(2024-04-05 16:52)

新年のご挨拶
新年のご挨拶(2024-01-04 11:04)

為替の変動に注意
為替の変動に注意(2023-12-14 14:36)

弱り目に祟り目
弱り目に祟り目(2023-09-12 16:58)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
金相場、ここ3年の推移
    コメント(0)