お宝本舗

「中国がくしゃみをすると世界が風邪をひく」などと、中国の影響力の大きさを口にする人もいるようです。人民元の切り下げにより、世界中の株価が下がっている事を考えると、確かに中国の影響力が大きいのは否定できません。しかし、世界の景気が不安定になれば金の相場が上がるはずなのに、実際の金の相場は上がるどころか下がり気味。いや、確かに世界の金相場は若干上がりましたが、それ以上に円高に振れた影響が大きいため、国内の金価格が下がり気味になっているのです。人民元が不安定ゆえに、安定した円を求める動きが大きいのでしょう。思いのほか上がらない金相場、円を求める世界の動き・・・中国の影響力は今は大きくても、かなり限定的かもしれません。

今のところ、まだ中国切手は高く買取ができますが、中国の景気の状況が不安定な事を考えると、いつまでも高く買取できるとは限りません。日本の切手も、コレクターが多い時代は高く買取できていました。それが、コレクターが少なくなったために価値が暴落しています。切手はほとんどが額面割れでしか買取できません。そうお伝えするとガッカリされるお客様が多いですが、これだけ需要が低くなってしまうと、高く買取するのは申し訳ありませんが不可能です。中国切手も中国の景気が悪化してコレクターが激減してしまえば、高く買取する事が不可能になるので、ぜひお早めに当店にご相談ください。

中国では今後、景気が悪くなって、コレクションを続ける余裕がなくなり、コレクターが減っていく事が予想されますが、日本はどうでしょうか？新国立競技場やエンブレム問題で始まる前からケチがついてまわっていますが、東京オリンピックに向けて、景気がよくなっていく事が期待できます。景気がよくなれば、再び生活に余裕ができて、切手などのコレクターが増えるかもしれません。もしそうなれば、今は額面割れする切手も、再び額面より高くなる可能性があるのでしょうか？

残念ながら、それはないと断言できます。かつて切手ブームがあった頃は、誰もかれもが切手を集めていました。昭和39年の東京オリンピックの前後から、日本はぐんぐんと経済成長をし、それに伴って国民の暮らしも向上し、趣味にお金や時間を費やす事ができるようになってきました。当時、収集癖のある人の心を充たせる魅力のある品物は、切手やコインくらいしかなかったため、多くのコレクターが、切手に集中して、コレクター人口が膨大になり、切手の供給量をコレクター人口が上回ってプレミアがついたのです。

今は、切手以外にも収集する品物はたくさんあります。ロレックスなどの高級時計を集める人、お菓子のおまけの食玩を集める人、アイドルグッズを集める人もいれば、ブリキなどのレトロおもちゃを集める人もいる。最近はパズドラなどのパソコンやスマホで遊ぶゲームにお金をかけて、実際のモノじゃなくてレアアイテム・レアモンスターといったゲームのデータを収集している人も多いです。景気がよくなれば、多少はコレクション品の価格も上がってくるとは思いますが、これだけコレクションする分野が広がってしまうと、どんなに景気がよくなっても、昔みたいに切手という一分野にコレクターが集中する事は考えられません。

今日の画像の東京オリンピックを記念して発行された1000円銀貨も、コインのコレクターが多く、しかも東京オリンピックが終わったばかりで興奮冷めやらぬころは2万円くらいまで値が上がりましたが、バブルの頃で6000円くらい、今だと額面より多少増しな程度、次の東京オリンピックの時に、さて今よりマシになってくれるかどうか・・・
おそらく、中国切手も日本の切手と同様の道を歩む事でしょう。今はインターネットを通して世界が繋がる時代です。前述したパソコン・スマホのゲームでも、中国人がたくさんお金をかけているのを見かけると、仮に今の中国の景気が持ち直しても、中国切手の暴落は避けられないと実感できます。当店は、中国切手も、日本の切手も、今の需要に応じた価格で買取していますので、昔あつめていた切手などお持ちの方は、ぜひ当店にご相談ください。