終戦の日

今日は終戦の日。70年前の今日、第二次世界大戦での日本の敗戦を、昭和天皇が国民に伝えました。
わたしは仕事柄、戦時中の品物に触れる事が多いです。切手やハガキ、勲章や従軍記章、一番多いのは当時のお金ですね。そういった戦時中の品物を手にすると、平和の大切さを痛感します。

戦時中のお金でよく目にするのは一銭や十銭等のアルミ貨や錫貨です。戦時中に鍋やお寺の鐘が鋳溶かされて武器に使われたというのはよく聞くと思いますが、そのように戦時中は金属が不足したため、戦前に使われた銅貨や黄銅貨等も作れなくなり、アルミや錫といった安い金属で硬貨が作られるようになったのです。更に終戦直前には陶器でお金を作ろうという案も出されたほどに、国が疲弊していました。土くれを焼いたものをお金として使わざるを得ないくらい追い詰められていたのです。

また、戦地でのみ通用する軍票という紙幣のようなものもよく見かけます。お金は沢山発行しすぎると インフレがおこって経済が崩壊してしまうので、際限なく発行することができませんが、戦地でのみ通用する軍票なら、大量に発行してもしても現地の経済にダメージを与えても、本国に影響が及ばない ので、かなりの量が発行されたようです。また、戦時国債の類いも多く見かけます。国債なので、買った金額よりも増えて戻ってくるはずでしたが、敗戦後の多額 の賠償金を支払うために起こった急激なインフレため、額面上は増えても端金にしかならず、そのまま棄て置かれるケースが多かったようです。

戦争は多くの悲劇をうみました。二度と同じ過ちを繰り返さないように、わたしたちは自らを戒めていかねばなりません。昨日、総理は戦後70年談話を発表しました。テレビ等からは批判的な意見も聞こえてきますが、過去の過ちを真摯に受け止め、未来の平和を目指す、素晴らしい談話でしたね。この談話の精神を心に持ち続ければ、日本は再び道を過つ事なく、世界の平和に大きく寄与していくことができるでしょう。終戦から70年たち世界の情勢も大きく変わってきています。今の時代にふさわしい平和の形をこの節目の年に見つけていきたいですね。


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