勤労だけでなく自然にも感謝

勤労だけでなく自然にも感謝
明日の11/23は勤労感謝の日ですね。去年このブログで、勤労感謝の日がかつては新嘗祭と呼ばれ収穫を祝い感謝をささげる伝統ある行事であった話をしました。現代では新嘗祭という神道的な風習は薄れ、奇しくも同じ時期にあるアメリカの感謝祭と同じような認識の方が広まっているような気がします。

その感謝祭は11月の第4木曜日に行われる行事で、多くの地域では続く金曜日も休日となり、4連休になるそうです。そして、感謝祭が終わると、クリスマスまであと一カ月となるので、クリスマス商戦の幕開けを告げる行事ともなっています。そんなわけで、当店でもクリスマスに備えてクリスマスツリーを出しました^^

クリスマスというとキリストの誕生を祝う日としてキリスト教のお祭りのように認識されていますが、キリスト教がヨーロッパで広がっていく際に、ケルトやゲルマンの冬至祭と習合してきて現在の形になったので、本来はキリストの誕生日ではないですし、キリスト教だけのお祭りではありません。そのためこのクリスマスツリーを飾る風習も、キリスト教由来のものではなかったりします。

クリスマスツリーはキリスト教的には旧約聖書にでてくる善悪の知識の木と言われる事がありますが、おそらくはキリスト教よりもっと古い自然を崇拝するケルトやゲルマンの風習の名残なのでしょう。原始の宗教は自然の脅威を神の力ととらえ、万物に神の姿を見出してきました。日本の神道が御神木をあがめるように、ケルト人たちもゲルマン人たちも大樹をあがめていました。ゲルマンの神話には世界を体現する程の大樹である世界樹ユグドラシルが語られます。そのような自然を畏れうやまう気持ちがクリスマスツリーの由来なのです。

明日の新嘗祭は自然の恵みに感謝する日、そしてその一ヶ月後に訪れるクリスマスのためにツリーを飾るのは自然をうやまう気持ちの表れ。自然のありがたみを忘れたような現代社会ではありますが、ならばこそなおさらこの一カ月は自然のありがたみを再確認する期間にしたいものですね。


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