もうすぐハロウィンですね。日本国内では、一昔前まではマイナーなイベントにすぎませんでしたが、今やすっかり定着してしまった感があります。そもそもハロウィンとは古代にヨーロッパにいたケルト系民族の収穫祭であり、新年祭でした。同時に、日本のお盆のようなイベントで、あの世から死んだ人が家族のもとに訪れるとされています。そういったハロウィンの起源などに関するお話は、過去の記事にもありますので、今回は割愛します^^;
日本の神道が多神教のためか、それとも単にお祭り好きなのか、日本人は異国のお祭りを抵抗なく受け入れる事ができるようです。日本にはキリスト教の信者はそれほど多くないのに、クリスマスやバレンタイン、このハロウィンといったキリスト教由来のお祭りが定着しています。とはいえ、サン・ジョルディの日は未だにぱっとしないですし、キリスト教圏ではクリスマス以上のイベントともいえるイースターを日本で祝う人は少ない。何が違うのでしょうね?
クリスマス、バレンタイン、ハロウィン。この三つに共通するものは何かと考えた時、思い至ったのが「お菓子」です。クリスマスにはケーキがつきものですし、バレンタインは当然ながらチョコレート、そして、お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうのがハロウィン。製菓会社のプロモーションが上手いのでしょうね。いつの間にやらこの季節になるとハロウィン専用のパッケージのお菓子が店頭を埋め尽くし、誰もがハロウィンを意識するようになってきました。もちろん、ディズニーランドなどでのハロウィンイベントの影響も大きいでしょう。映画「ナイトメア・ビフォアー・クリスマス」からハロウィンを意識する人が増えたようにも思えますが、それが一過性のものではなく、定着したのはやはりお菓子の力じゃないかと思います。
お菓子には人を幸せにする力があります。こうした洋風のイベントに使われるような洋菓子だけでなく、和菓子もそう。先日、遠鉄百貨店で川上屋さんの栗きんとんを買ってきて食べましたが、実に美味しかったですよ。どんなに腹を立ててても、美味しいお菓子を食べれば笑顔になります。ハロウィンの時にお菓子をお化けに与えるのも、お化けの気持ちを癒すためかもしれませんね。ハロウィンのような洋風のお祭りは嫌いだという方もいらっしゃるかもしれませんが、お菓子でも食べて気持ちを落ち着かせて、子供たちが仮装を楽しむ姿を優しく見守ってあげてください^^