お宝本舗

ほとんどの方はご存知ないかと思いますが、今回の画像は十数年前に一部の人たちの間で流行ったアニメやゲームのテレホンカードです。テレホンカードは、公衆電話で使う事ができるプリペイドカードで、小銭に悩まされる事なく公衆電話を使えたのでとても便利でした。単にプリペイドカードとしてだけでなく、様々なイラスト、写真を載せられるため、観光地のお土産物や、雑誌などの景品として、あるいは企業などの宣伝として利用されてきました。

こうして、多種多様のデザインがあふれる事で、それらを集めるコレクターたちも現れました。特に、アイドルモノや、今回の画像にあるようなアニメ関係など、コアなファンがいる分野のテレホンカードは欲しがる人も多く、プレミアがついたテレホンカードも少なくありません。とはいえ、テレホンカードの需要がほとんどなくなった今の時代では、かつて高額で取引されていたテレカも二束三文となりました。結局、通常のテレカの１０倍とか２０倍とかのプレミアムが付いていた品も、ベースとなる通常のテレカの価値の低下に伴って、その価値を低下させたのです。

最近はテレホンカードが作られる事も少なく、旬なデザインの品が少ない事も、全体的に価値が下がった原因の一つでしょう。画像のテレカのデザインも十年くらい前の流行りなので、今更これらのテレカを高いお金を出して買いたいと思う人はいないと思います。おそらく、これらが流行っていた時は、それなりのお宝になったと思います。山口百恵や岡田有希子などの昔のアイドル達のテレカも、ファンだった人たちは今や壮年を越え収集に力を入れる事が少なくなってきました。逆に今のアイドルであるAKBなどのテレカの方がファンも多くて多少のプレミアがつくケースもあります。

どんな種類のコレクションであれ、高く売れるのは旬であるほんのひと時だけでしかありません。旬のピークを越えて値が下がり始めると、高かった頃の記憶がちらついて手放せなくなってしまいがちですが、そうして躊躇しているうちに値崩れしていくものです。ブームには周期がありリバイバルが全くないとは言い切れませんが、テレホンカードの人気が再燃するとは考えにくいので、多少なりと売れるうちに手放してしまった方が得策かもしれません。当店もまだ買取はしていますが、在庫が過剰になれば突然に買取中止となるかもしれませんので、ぜひお早めにお願いいたします。

余談になりますが、貴金属の相場はピークを過ぎましたが今はまだ旬だと思います。遠からず金相場は下がっていくと考えられますので、ピークの時に比べて下がってるから・・・とためらうと、完全に売り時を逃してリバイバルを待つ羽目になってしまいかねません。貴金属に関しても、ぜひお早めにご相談ください。