2013年を振り返って

遂に今年最後のブログ更新です。12月は師走というだけあって忙しく、わたしもどたばたしていました^^;
去年の最後のブログでは2012年の金相場を振り返ってお話しましたので、今日もこの一年の金相場の動きを振り返ってみようと思います。

今年はやはり金相場が過去30年間で最も高値をつけた事が記憶に残ります。世界的に金相場が下がる中、アベノミクスがもたらした円安が国内の金価格を押し上げ、世界中で日本だけが金高騰にわきました。この年末になって、金が下がった下がったと言いますが、奇跡的に高かった一瞬と比べたら下がるに決まっています。おそらく今後の数年はこれほど高くなる事はないでしょう。

日本では過去30年の最高値をつけた2013年ですが、この年は世界的に金の価格が暴落した一年でした。今年の頭には1700ドル近かった金の価格がおよそ半年で1200ドル近くにまで下がったのです。6月下旬に1200ドルまで下がった金相場は、シリアの情勢が悪化した7月から上昇し、アメリカの軍事介入が行われそうになった8月末には1400ドルにまで回復するのですが、軍事介入が回避されるとともに再び下降しました。基本的に金の価格は、社会情勢が不安になると上がり、安定すると下がります。今や世界の経済はリーマンショックから立ち直りつつあるため、概ね金相場は下がり、戦争がおこりそうな時くらいしか上がる機会はないようです。

日本国内では国際的な価格の推移と同じように概ね下がり、7、8月に一時的に上昇し、その後はやはり下降しています。去年は1ドル80円前後だった円相場が一気に100円前後にまで下がったため、国内の金の価格は前述したように過去30年で最も高くなりました。その後、円相場は多少の変動はあるものの100円前後を維持していたため、国際的な金の価格と同じような推移を見せたのです。この12月になって1ドル105円前後と円安が進んだものの、アメリカの金融緩和が縮小されるという正式なアナウンスがあり国際的な金相場が下がっているので、国内の金相場には大きな影響が出ていません。

2013年の年初と年末の金相場を比較してみると国内の価格は10%程度下がっています。国際的な価格だと25%の大暴落なので、もはや金相場のピークは越えてしまったと言えるでしょう。それでは2014年はどうなるでしょうか?当面は金の価格は1200ドルを底に推移すると思います。今の金鉱山の採掘コストを考えると、金相場が1200ドルを割ると鉱山が採算割れになるので、そこまで下がらないのではなないかという意見が多いようです。そのため1200ドルを底と判断して金を買う人は少なからずいるでしょう。しかし、逆に値上がりする見込みがないので、1200ドルを維持するか、何かのきっかけで底が抜けたようにさらに下がるかの可能性が高いと思います。

金相場が1200ドルを維持しても、円相場が大きく下がれば国内の金価格は上がるのですが、大きく下がる見込みは薄いと思います。アメリカの金融緩和が縮小されるので、円安が進む可能性もあり、実際にこの12月に105円まで円安になったわけですが、二つの理由から円安になりすぎる事はないと言えます。一つは再三お話してきたように、一気に円安になりすぎると輸入品の価格が上昇して国民の生活に支障が出るので、円安になりすぎない政策を日本政府がとるという事。もう一つは、東京オリンピックが決まったので、東京オリンピックにむけて世界のマネーが日本に流入し円相場を押し上げるという事です。全体の流れとしては円安に向かうでしょうが、この2点がブレーキとなって急激な円安はないとわたしは考えています。

世界の金相場と円相場の予想を組み合わせて考えると、2014年の国内の金価格はほぼ現状維持で、何らかのきっかけで急激に下がるおそれがあるというところでしょう。やはり戦争でもおこらない限り値上りは期待できません。それに今は日中関係がぎくしゃくしているので、戦争がおこるとすればここ日本です。個人的には日本が戦争になって欲しくないので、わたしは金相場が上がらなくてもいいから平和であって欲しいと願います。そんなわけで、2014年の平和を祈りつつ、今年のブログを締めくくらせていただきます

それでは皆様、良いお年をお迎えください。


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