2度ある事は3度ある・・・とは限らない

2度ある事は3度ある・・・とは限らない最近、少し金相場が上がっていますね。先日、米連邦準備制度理事会のバーナンキ議長がアメリカ議会で、QE3を継続する意思を示した事で安心感が生まれて値を戻したようです。先日もお伝えしたように、アメリカのQE3が終われば金の価格は急激に下がるのですが、そうなるまでにまだ少し猶予があるようです。金を手放す事をご検討されている方は、今のこの少し持ち直しているうちに、ぜひ当店にお持ちください。

今後の金相場の事で、よくお客様にお問い合わせいただきます。一昨年の冬に少し下がった金相場が今年の春にまた上がったのだから、2度ある事は3度あるというように、もう一度高くなるのではないかと期待されている方が多いようです。しかし、また上がるなんてあり得るのでしょうか?少し金相場が上がってきたこともあり、そういった期待を抱いている方も多いかと思いますので、そのあたりのお話をさせていただこうと思います。

今回、ご用意した画像は、過去2年間の金相場の推移を示したグラフです。赤い方が国際相場、青い方が国内相場になります。ご覧いただければわかるかと思いますが、よくテレビなどで金の高騰が話題になった2011年8月と、2013年2月とでは、同じ金の高騰でも意味合いが違っています。2011年は国際価格が最高値を付けたので国内の金価格も高くなりました。2013年は国際価格は下がってきているのに円安の影響で国内の金価格が高くなりました。近年の国内金価格の2回のピークは、それぞれに理由の違うものだったのです。

今現在、国際的な金価格は下降の一途をたどり、ドル円も頭打ちになっている状態で、3度目のピークがくる事はあるのでしょうか?相場が下がれば多少の揺り戻しがあるので、一時的に上昇する事もあります。しかし、それでも1300ドルが越えられない壁になっている以上、一時的に持ち直してもまた下降しはじめてしまいます。なんといっても、QE3はすぐには終わらないとはいえ、いずれ終わるのは明白なのですから、それまでに売り抜けようと皆が狙っているのです。国際相場がアメリカの金融緩和への期待で上がり続けていた去年までとは状況が変わってしまいました。

円安も1ドル100円を挟んで足踏みを続けています。円安は輸出業にとって大きなプラスになる半面、食糧やエネルギーの大半を輸入に頼る我が国においては、国民生活に負担がかかる危険性があります。実際に、身近なところではガソリンの価格は高くなってきています。酪農家は飼料価格の高騰に頭を悩ませているそうですし、漁師は燃料代で赤字になりかねないと嘆いているとか・・・いずれこの影響が食卓にも及ぶ事でしょう。極端な円安はデメリットも大きいため、これ以上の円安は代替燃料や再生可能エネルギーの開発や、食糧自給率の改善を待つ必要が出てきますし、当然ながらそれらは一朝一夕になしえる事ではありません。

アメリカの金融緩和が終わりそう、これ以上は急激に円安にならない、と過去のピークの要因が期待できない状況で3回目のピークがくるとは予想できません。全く想定できない何か異常事態にでもならなければ、今以上の高騰は難しいでしょう。冒頭の繰り返しになりますが、金相場が少し持ち直している今が、金を手放すチャンスです。三度目の正直を待っていたら、機会を失ってしまいますよ。そうなってしまう前に、当店にご相談くださいね。いつでもお待ちしております。


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