一年を振り返って

今日はお宝本舗根上り松店の今年最後の営業日です。今年は公私ともにいろいろな事があり、わたしにとって非常に大きな一年になりました。充実した日々だと、時間の流れも早く感じてしまいますね。気がつけば2012年ももう終わりです。そこで、2012年の金相場の動きを振り返って、今後の予想も少ししてみます。

2012年で金相場に大きく影響を与えたのは、アメリカのQE3でしたね。
2011年の夏は金が大いに高騰しましたが、年末には落ち着きを取り戻し、2012年は前年より高いものの最高値には及ばない価格でスタートしました。
1月下旬から再び金価格は上昇し、2月には1ozあたり1800ドル近いの値をつけ、昨年の高騰時に迫る勢いでしたが、その後は緩やかに下降していきます。これは、QE3が3月に実施されると噂されていた事による期待と、実際には実施されなかった失望が影響していたのだと思われます。
そして、一時期は1500ドル台にまで下がっていた金相場が、QE3が実施されると決まった9月にまた急上昇し、1700ドル台に回復しました。このことから世界的な金価格は、アメリカの金融緩和政策に大きく左右されるのだと、よくわかります。

今年の金相場に影響を与えたもう一つの要素は日本の政権交代です。
衆議院の解散が決まってから少しずつ円安になってきて、安倍内閣に変わったことで大幅な円安になりました。安倍政権が円高を放置しない姿勢なので、それに反応した動きです。どこまで円安になるかは今後の安倍政権次第ではあるので、何とも予想はつきませんが、国内の金価格は円が安くなればなるほど高くなります。
円安になりだした頃を時を同じくして、株価の上昇や世界的な金価格の下降が見られました。お金が安全資産の金からドルや株に動いている感じがあります。通常ですと世界的な金価格に連動して国にの金価格も下がるのですが、円安のおかげで金価格は高い水準を維持しています。

では、来年の金相場はどうなるでしょうか?
株が上がっているから金も上がるだろうと思う方も多いようですが、おおむね景気が良いと金は安くなります。もし、これから本当に景気回復に向かうとすれば、今後、金の価格は下がってくる可能性があります。前述したように、今年は金の値段が上がったり下がったりしていましたが、年始と年末を比較すると1割程度は年末の方が高いので、金の価格は今年も上昇してきたと言えますが、今後も上がり続けるかは判断が難しいところになってきました。
もちろん、必ず下がるというわけではありません。繰り返しになりますが、国内の金価格は円安になると上がります。国際的な金価格と、円安のどちらが強い影響を示すかわかりませんので、上がる可能性もありますし、万が一、円安に歯止めが利かなくなって大インフレになれば、当然、金の価格も大いに上昇するでしょう。

金の価格が来年どう動くか予想しにくい状況ではありますが、今は10年前の3倍という高い水準にありますので、下がらないうちに手放された方が手堅いように思えます。
しかし、こういう仕事をしていると、金の価格が上がってほしいと思ってしまいますが、金の価格が上がらない方が世界は平和で、景気も安定しているのですよね。2012年は激動の一年でしたが、2013年は平和で安定した一年になるよう願っています。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。


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