給料3ヶ月分

給料3ヶ月分婚約指輪は給料3ヶ月分とは1970年代に流行ったコピーですね。誰もが耳にしたことがあるでしょうし、70年代に結婚された方は、実際に3ヶ月分の給料をはたいて婚約指輪を買われた方も多いのではないかと思います。実際に当時の婚約指輪に使われるクラスのダイヤはそれくらい高額でした。でも、今は同じクラスのダイヤが当時の半額以下で買えてしまいます。

1985年のプラザ合意以降、急激にドル安が進みました。当時1ドルは240円程度だったのが現在では80円以下。つまり円は当時の3倍以上にまで高くなっています。そしてダイヤは国際的に取引されるのでドル建ての相場です。当然ながら、円が3倍になれば、当時の1/3で同じものが買える道理というわけです。もちろん物価の上昇や、仕入れた時の相場の価格の影響もあるので、完全に1/3になるというわけではありませんが、ダイヤの値段が大きく下がってきているのは事実です。また、ダイヤの研磨技術なども向上してきているので、その点でもより質の良いダイヤがより安く買えてしまう時代になってきているのです。

世の男性達にとっては、1ヶ月分ほどの給料で婚約指輪が買えるようになったのですから喜ばしい限りですが、昔買ったダイヤを今から売ろうと思われる方にとっては、ちょっと残念な話ですよね。30年前に100万で買ったダイヤだけど・・・とお持ちくださるお客様も多くいらっしゃいます。買った時の半分くらいを期待してみえる方が多いのですが、販売している値段が半額以下になっているのですから、半額で買取なんてとても無理。その上、販売価格にはデザイン料や販売店の利益が大きく乗っかっていますので、買い取り金額が買った時の10%未満になることも多いです。これは、当店だけが特別に低いというわけではなく、どのリサイクル店・質屋でも同様です。

買った金額の10分の1以下じゃ、売る気にならないとお思いになるかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。たとえば、30年前に買った車は買った時の10分の1で売れますか?電化製品はどうでしょうか?本なんか、つい4、5年前に流行って映画にもなった『ダ・ヴィンチ・コード』あたりだと、上下巻で定価3780円なのに、古本屋さんでの買取は一冊10円とかですよ。買った時の10分の1もの値段で売れるって実はすごい事なんです。給料3ヶ月分が給料の1/3になってしまうのはちょっとさみしいかもしれませんが、使っていないダイヤなどございましたら、ぜひ当店にお持ちください。


同じカテゴリー(雑記)の記事
川勝知事
川勝知事(2024-04-03 14:33)

トケマッチ
トケマッチ(2024-02-14 13:06)

恵方巻と伝統
恵方巻と伝統(2024-02-05 17:31)

価値観の転換期
価値観の転換期(2024-02-02 12:12)

新年のご挨拶
新年のご挨拶(2024-01-04 11:04)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
給料3ヶ月分
    コメント(0)