金相場と総選挙
今朝のテレビのニュースで金相場が史上最高値を更新したと報道されていました。今日の画像は今年の国内の金相場の推移を示したグラフです。赤いグラフがその月の最高値、青いグラフがその月の最安値です。金相場は毎日上がり続けるものではなく、日々上がったり下がったりを繰り返しているので注意が必要です。
今、特に注目するのは為替です。ドル建ての金相場が同じなら、円が安くなれば国内の金相場は上がり、円が高くなれば国内の金相場は下がります。ドル建ての金相場も高いのですが、今年は特に円が安くなった影響で国内の金相場は非常に高い状態が続いています。その為替は、今行われている総選挙の結果で大きく変動する可能性があります。
もし自民党が大勝したら、石破総理の党内での影響力が増すので、石破色の強い政権運営ができるようになります。そうなるとアベノミクスに否定的だった石破総理は日銀の利上げを後押しする可能性が高く円高になると予想します。
自公でようやく過半数の辛勝であれば、石破総理の影響力は小さいままなので、石破色の欠片もない今まで通りの自公政権が続く事になるでしょう。そうなると今の円安も続く事になると思います。
万が一、自民党が大敗して政権交代になれば、円安とそれに伴う物価高騰への対策を叫んできた立憲民主党が中心になった政権になるでしょうから、間違いなく円高になります。
自公だけでは過半数に届かないけれど政権交代も起きない場合も考えられます。立憲民主党と相容れない日本保守党や参政党が数議席獲得する可能性がありますし、主義主張が違いすぎる共産党との連立政権も考えにくい。そうなると、自公+αで石破総理の続投となるでしょうが、石破総理の影響力はますます小さくなって、円安は続くのではないかと思います。
選挙の行方はまだわかりませんが、おそらく自民党の大勝はないでしょう。かといって大敗も考えにくいので、辛勝あるいは惜敗で終わるのではないかと予想します。そうなるといずれにせよ石破総理の影響力は小さいまま石破政権が続くので、この円安はもうしばらく続くと思います。
あと、新たな戦争の火種も気になります。中国は台湾を威嚇し、北朝鮮と韓国の対立も深まってきています。もし、台湾や韓国で戦争が起これば否応なしに日本も巻き込まれてしまいます。そうなれば一段と円安になるでしょう。もっとも、そんな身近で戦争が起きたら悠長に金を売っている場合じゃなくなってしまうでしょうね。
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