川勝知事

失言が多い事で全国的に有名な、我らが静岡県の知事である川勝知事が辞意を表明したそうです。突然の辞意の意図やなぜ6月まで続けるのかという謎に対して、インターネットでは様々な憶測が流れています。6月にボーナスを貰ってから辞めたいからだとか、そもそも辞めると言っただけで本当に辞めるかどうか怪しいとか、散々な言われようで、静岡県民として恥ずかしい限りです。

川勝知事は元大学教授なので、知性は高いのでしょうが、それ故にか他者を見下すような発言が目立つ人でした。個人的な意見を言わせてもらえれば、どんなに失言を繰り返そうが、他人を見下そうが、政治家として有能であれば政治家を辞める必要はないと思います。ただ、川勝知事は政治家としての資質に欠けているので、辞めてくれるなら嬉しいです。

そもそも、学者が政治家になるべきではないと私は考えています。学者も政治家も、理想を実現しようと願う点では同じだと思いますが、学者はその理想を妥協する必要がないのに対して、政治家は現実に即して理想を妥協する必要があるからです。例えば日本国憲法の9条。戦争を放棄し平和を求める日本国憲法第九条は非常に理想的な憲法だと思いますし、憲法の理念に則れば、その政治家の都合で憲法を変えるべきではないのも理解できます。だから憲法学者は憲法を守れと言う。しかし、現実には武力で他国を侵略する国が存在します。どんなに我が国が平和を愛し、戦争を避けようとしても、相手が仕掛けてきたら戦争は起きてしまいます。戦争が起きないように、戦争になった時に国民を守れるように備えるのが政治家の仕事です。

川勝知事の場合、リニア問題でそれが顕著でした。確かに理想を言えば大井川の水流が減らない方が良いのは間違いない。でも、一滴も減らさないだなんて確約できるわけないのだから、ある程度のところで妥協してリニアの工事を進めるべきでした。結局、川勝知事が執拗に反対し続けたせいで、JR東海は2027年の開業を断念せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。リニア技術が確立すれば、技術大国日本として世界に売り込む大きな武器となり、大きな利益を生む可能性があるというのに、川勝知事によって阻まれているなんてもったいない話です。まあ、静岡県知事としては、日本全体に利益になったとしても静岡県に利益をもたらさないリニアよりも大井川の水の方が大切なのかもしれませんが・・・。



しかし、リニアの2027年の開業断念の直後に、長年続けてきた知事の座を辞するなんて、まるでリニアを遅らせるために知事になったのでは?と邪推してしまいますよね。ネット上でまことしやかにささやかれている噂の一つに、リニア開発競争で中国に勝たせるために日本のリニア開発の邪魔をしているのではないかというものがあります。普通ならこんな噂話は一笑に付すところです。でも、あまりにも理不尽なリニア反対と突然の辞意表明を考えると、笑い事では済まされないかもしれません。本当に川勝知事が辞任するとなれば、新たな知事を選ぶ選挙が行われる事でしょう。次こそは頭でっかちな学者ではなく、柔軟な対応ができる政治家を知事に選びたいものです。


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