お宝本舗

お宝本舗根上り松店、三方原店共に本日から通常営業です。またよろしくお願いいたします。
連休中に金相場に大きな変動があるかと心配していましたが、休み明けも高水準を維持していて一安心です。ただ、金相場が高水準を維持しているという事は、それだけ世界が不安定である証拠なので、平和な日常を求めるならば安心できる状況ではありません。

5月1日にアメリカのファースト・リパブリック・バンクが破たんした事や、5月3日にアメリカの中央銀行が利上げを発表したもののこれ以上の利上げをしないとにおわせた事で、ドル建ての金相場は2000ドルを安定して越えるようになってきました。今後、アメリカが利下げしていくのであれば、この2000ドル越えが当たり前になるのかもしれません。ただ、アメリカ経済の不安定や、利下げによってドルが弱くなっていくと、相対的に円が高くなっていくのが道理です。しばらくはドル建ての金相場と円が共に高くなり、国内の金相場は現状維持といった状況が続くのではないかと思います。

とは言え、ロシアとウクライナとの戦争の行方次第で金相場は大きく動きます。いつまでもこの金の高騰が続くと考えるのは危険です。もちろん、簡単にロシアが引くとは思えないですし、ウクライナも欧米の協力を得られるからには奪われた国土を取り戻したいだろうしで、戦争は泥沼状態で終わりが全く見えません。しかし、ロシアもウクライナも単独では戦争を維持できないのが実情です。欧米に武器の支援を受けているウクライナはもちろんですが、欧米から経済制裁を受けているロシアも中国などからの支えがなければ干上がってしまいます。当事国同士の戦意は旺盛なまま、第三国の都合で突然終戦が訪れる可能性はあります。ロシアとウクライナだけでなく、その後ろにある中国やアメリカの動向にも注意して、戦争が終わりそうになる前に、貴金属を現金化しましょう。