金貨について

基本的に、このブログではご来店いただいたお客様の事や、お持ちいただいた商品について書かないのですが、あまりにもショッキングなことがあったので、書かせてください。

今日、イギリスのソブリン金貨が入ったペンダントヘッドをお持ちいただいたお客様がいらっしゃったので、査定をさせていただいたのですが、金額が安いという事で断られてしまいました。他の店ではソブリン金貨を24金として査定してもらったというお話でした。しかも、何件ものお店で・・・。22金の品物を24金として間違って計算されたのでは、うちより高くなっても当然です。

金貨は様々な品位があります。メイプルリーフ金貨やウィーン金貨のような24金の金貨もあれば、アメリカやフランス、戦前の日本のように21.6金の金貨もある。14金や23金の金貨さえもあります。そしてご存知の通り、ソブリン金貨は91.7%が金の22金です。お客様がそれをご存じないのは仕方がないのですが、貴金属を扱う仕事をしてるなら知っていて当たり前の知識です。それを知らない業者が浜松に何件もあったなんて驚きですね。

さらに、とあるお店では、先月に比べて今は金の相場が上がっていると言われたそうです。先月のいつと比較するかにもよりますが、概ね先月より5%くらい金の相場は下がっていますし、今日より金の相場が低かった日は先月中には一日もありません。これも貴金属を扱う仕事をしていたら当然相場のチェックしているはずですから、明らかに下がっているのを知っているはずなのに、嘘をついたのかと思えてなりません。相場が下がっていると正直に言うと、売るのをためらう方が多いですから・・・

今回の件は、お店側が間違って高く査定したので、お客様の損にならなかったから良かったものの、逆だったら怖いですよね。24金の金貨を14金で査定されたら半額くらいになってしまいます。この一件を他山の石として、わたしも間違った査定をしてしまわないように日々研鑽に努めてまいりますので、今後とも当店をよろしくお願いいたします。


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