せいせいするほど、愛してる

せいせいするほど、愛してる
先週、最終回を迎えたテレビドラマ「せいせいするほど、愛してる」の話です。
わたしはあまりテレビを見ないのですが、妻がこのドラマを気に入ったらしくて観ているので、わたしもぼんやり眺めていると、ものすごく大きなダイヤの指輪が出てきてびっくりしました。撮影用のオモチャか?とも思いましたが、ちゃんとダイヤらしい輝きをしていたので気になって調べてみると、7000万円もする正真正銘本物のダイヤだったようです。

このドラマは、10年ほど前に連載されてた北川みゆきの同タイトルの少女漫画をドラマ化したものです。もともとの漫画は、化粧品会社に勤める主人公と、その化粧品会社の副社長との恋愛を描いた物語でしたが、ドラマ版は主人公の会社をティファニージャパンに変えて、ティファニージャパンの全面協力の下に作られたそうです。前述の7000万のダイヤもティファニーの製品だったそうです。

かなり目を引く大きさだったので、何カラットあるのか考えてみました。カラットとは宝石の重量を表す数字です。大きさと勘違いされやすいですが、1カラット=0.2gという重さなので、同じ1カラットで同じカットのダイヤとサファイアを比較してみると、比重の大きいサファイアの方が一回り小さくなります。ただ、指輪にセットされた状態では重さを量る事ができないので、見た目で推測するしかありません。

ダイヤのラウンドブリリアントカットという形は、ダイヤの輝きを最大限に引き出すために計算されて作られており、カットが理想のプロポーションよりのっぽだったり、太っちょだったりすると輝きが損なわれてしまいます。品質の高いダイヤは美しく輝かせるためにカットにこだわるので、均一の形になります。形が同じであれば、体積は直径の3乗に比例し、重量は体積に比例するため、直径がわかればだいたいの重量を計算して出すことができます。

ドラマの中で件の指輪をはめたシーンを見ると、ダイヤの大きさは女性の薬指の横幅の8割程度の直径がありました。女優さんなので、指のサイズは細目の9号だと考えて約15mm。15mmの80%で12mm。ランウドブリリアントカットのダイヤは1カラットが6.5mmなので、12÷6.5を3乗した値がこのダイヤのカラットになります。計算すると約6.3カラットとなりました。ティファニー製品なので、カラット、カット以外にもクラリティ、カラーも一級品なのでしょうね。一度実物を見てみたいものです。

このティファニーのダイヤに関しては直径がテレビの画像からの目分量なので多少の誤差があるかと思います。しかし、前述したように、直径がわかればかなり正確なカラットを計算して出す事が可能です。当店にお客様がお持ちくださるお品物の中には、鑑定書もなく、刻印もなくて、カラットがわからないお品もありますが、当店ではこのようにしてある程度正確なカラット数を計る事ができますので、ご安心ください。


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