アメリカの景気の行方

何度かこのブログでもふれてきましたが、毎月第一週の金曜日に、アメリカの雇用統計が発表されます。今月も昨日発表されましたが、雇用者数や失業率が予想以上によい数字が並んでいました。これはアメリカの景気が持ち直してきている事を示しています。現在、アメリカはリーマンショックから立ち直るために政策金利を低く設定してきましたが、この雇用統計を受けて近く政策金利を上げるのではないかと考えられるようになってきました。

世界の経済の中心であるアメリカの景気の動向は、世界中の経済に影響を与えます。今回も、まだ実際に利上げをすると決まったわけでもないのに、株価や為替などに大きな動きが出てきました。当然、金の相場にも影響が出てきています。利上げになれば、通貨の供給量が抑えられるので、相対的に金の価値が下がります。1月には1300ドルになった金相場も1200ドルを下回るほど急落しています。

アメリカの利上げによって、円安ドル高にもなります。雇用統計が発表された金曜に1ドル120円から一気に121円近くまで円安が進みました。何度もお話してきたように、円安になると国内の金価格は上昇します。しかし、前述したように世界の金相場はこの2カ月で10%くらい下がってしまっているので、金相場が下がった影響の方が大きく表れてきています。

おそらくこのままアメリカの景気が回復していけば、金の相場はもっと下がっていく事でしょう。もちろん多少の揺り戻しはあるので、日々の動きを追っていけば、上がったり下がったりしていきますが、長い目で見れば下がっていくのはほぼ間違いないです。金は世の中の景気に反比例するように動くので、アメリカの景気がよい時に高くなる事は決してないと言っても過言ではありません。

世界の景気はアメリカの景気の行方に左右されます。そしてそれは金の価格も左右します。世界第二位の中国の景気の先行きが不透明ですが、おそらく中国の景気が悪化すれば、世界から中国に集まってきた金を売る事になるので、中国の景気が悪化したとしても金の相場が上がる見込みは薄いです。

何度もこのブログでお話してきた事の繰り返しになりますが、世界中で金を高く売れるのは日本だけです。そして、売るなら早ければ早いほど良い。もし、まだ金を手放そうかとお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ当店にお早めにご相談ください。


この記事へのコメント
今の景気は見せかけの景気です
アメリカが利上げしても 金は下がらないかもしれませんよ
世界経済が不安定なときです
金は今後5年を見れば 間違いなく上昇です
Posted by だんご at 2015年04月08日 14:55
ご意見ありがとうございます^^
例え見せかけであっても、景気が良いように見えれば市場はそれに反応して、本当に景気が良くなる事もあり得るので、わたしは歓迎しますよ。金の相場が上がる見込みが全くないとは思いませんが、また金の相場が高騰するような世界的な不景気は、二度と味わいたくないですね^^;
Posted by A.A.A.A. at 2015年04月08日 16:59
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
アメリカの景気の行方
    コメント(2)